「入菩提行論の歌PART4 精進の完成 THE PERFECTION OF VIGOUR」をアップしました
「入菩提行論の歌 PART4」をアップしました。よかったらお聞きください^^
「入菩提行論の歌 PART4
精進の完成
VIRYA PARAMITA
THE PERFECTION OF VIGOUR」
作詞・歌:Keisho.Matsukawa
作曲・演奏:Yuri.T
録音・編集:T.Takahashi
忍辱した菩薩は次に
精進の道に
身をゆだねよう
もしもそれがなければ徳も
覚醒も得られぬ
それが精進
精進とは善の実践を
努力することである
その反対は怠惰で
けがらわしい悪になじむこと
輪廻の苦をいとわぬなら
善を努力することなく
楽に耽溺して
怠惰に陥るだろう
煩悩という猟師に追われ
生という網に捕まった
死神の口の中にいると
君はいまだに気づかぬ
同胞が次々と
殺されているのに
君は惰眠をむさぼってる
屠殺場の牛のように
閻魔によって監視され
ゆく手のふさがれた君に
なぜ食や恋愛や
惰眠の楽しみがあるか
死は準備を終えたのちに
君に襲い掛かるだろう
そのときに怠惰捨てても
もう遅い 間に合わない
これはまだ果たされてない
始められたばかりである
中途半端なままである
死は突然やってくる
ああ、わたしは滅ぼされる
激しい憂いに目は腫れて
泣きくれる親戚たちが
絶望するのを眺めながら
閻魔の使者を前にして
罪の思い出にさいなまれ
地獄の叫びが聞こえる
そのとき君に何ができる
わたしはいけすに生かされる
魚のようだと恐れ
犯した悪を思い出し
地獄の苦を恐れるべし
か弱き者よ
地獄の因 作りながら
なぜかように
安らかに座ってる?
励むことなく果報は来ない
弱く、苦難多き者よ
死のことなど
考えずに
不幸な者よ
無智な者よ
君は自滅の道をたどる
人間という船を
得たなら それで苦悩の
大河を渡れ
愚かものよ
船は再び得難い
不撓不屈
軍隊、専心、
自己支配、自他の平等視、自他転換
これらは怠惰を除き去る
悟りを得ることを信じて
ひたすら励め
なぜなら偉大な聖者たちも
かつては虫けらだったこともある
ましてわたしは
今人として
善悪を識別できる
それには自己の
肉体を犠牲に
せねばならぬと思い
わたしに恐れが
生ずるとすれば
それは軽重混同の愚かさである
無数の輪廻でわたしは体を断たれ
破られ焼かれて
裂かれるだろう
しかも 悟りはなく
しかし悟りの修行の苦しみは
限定的で
有益なもの
それは矢を抜くための
苦しみのようなもの
大いなる苦を除くため
わずかな苦しみに耐えよ
偉大なグルの導きに
従ってゆくならば
しまいには自然に
肉体さえ捨てられる
悪を離れ苦悩はなく
叡智を得て哀愁もない
功徳により身は楽しく
叡智で心も楽しい
他人の利益のために
慈悲によって輪廻に
とどまっている菩薩に
何の悩みがあるか
菩提心によって
悪を滅ぼして
功徳を身に集めて
菩薩は速やかに進む
かくしてすべての
苦悩と懈怠を
取り除く菩提心の
車に乗って
至福から至福へと
進んでゆくならば
心ある者の
だれが落胆するか
衆生の利益のために
善への決意と
菩薩の誇りと
善行の喜びと
企てからの離脱の
四つの軍隊が
必要である
苦しみを恐れて
真の利益を見て
善への決意を起こせ
四つの軍隊で
戦いに勝利せよ
善への決意
菩薩の誇り
善の喜び
捨の心
専心、自制
これらの軍隊を操って
努力しよう
自他のために
無量の罪
滅ぼさねばならぬ
そして無量の徳を獲得しなければならぬ
しかし今までわたしは
わずかな徳も積まずに
稀有なる人生を
むなしく無駄に過ごしてきた
世尊を供養することもなく
教えを礼拝することもなく
恐怖する者を救わずに
わたしは ただ人を苦しめるためだけに
賊のように母胎に入り
永い間、真理を求めなかった
ゆえに今わたしは不幸なのだと
これを知るならば誰が
真理を求める熱意を
捨て去るべきであろうか
真理を求める熱意は
すべての善の根であると
聖者は説かれた
それはカルマの法の観察を根本としている
悪をなす人には多くの
苦しみ、激しい憂い
恐れと失望が
必ず生じる
善をおこなう
人の希望は
善き果報を生む
どんなことでも
しかし悪をおこなう
者の持つ望みは
苦しみの結果を生む
それがどんなことでも
善行によって素晴らしい
菩薩として生まれる
しかし悪行により
地獄にいくたびも落ちる
ゆえに善への熱意を
起こすべきである
そして正しい
誇りを持つべきである
まず初めに条件を
観察し分析して
悪をなしてはならぬ
もしも悪をなすならば
来生も反復され
苦しみは増大し
他のことは無に帰して
貴重な時間失われる
この世界は煩悩に
支配されて 人々は
真の利益を成就する
力を持っていない
そこでわたしは皆のために
それをなさねばならぬ
わたしは彼らのように
無能力ではない
わたしがそこにあるときに
卑しい行為誰にもさせぬ
そのような正しい誇りを
わたしは持ち続けよう
落胆し無活動に
なった者は過ちに
陥りやすいではないか
しかし心が奮い立ち
菩薩の誇りを持つ者は
魔の誘惑にも負けぬ
だから堅固な心で
過失の侵入を防ごう
もしもわたしが過失に
打ち負かされるならば
衆生済度の誓いは
もの笑いの種となろう
わたしはすべてに
勝たねばならない
何ものにも負けられぬ
これがわたしのプライド
なぜならわたしは
獅子のごときブッダの
子供であるから
雄々しき菩薩であるから
間違ったプライドに
征服された者たちは
哀れな者である
正しいプライドを持とう
誤ったプライドにより悪趣に落ちる
たとえ人に生まれても 喜びなく
醜い者や愚者となるだろう
そして皆から軽蔑され
プライドにより硬直して
哀れな者となるだろう
誤ったプライドに打ち勝て
正しいプライドにより
間違ったプライドに勝て
彼こそが
勝利者であり
まさしく勇者である
煩悩という敵に出会えば
誇り高き菩薩は
傲然となる
あたかも鹿の群れに
獅子が負かされぬように
彼は煩悩の
群れに打ち負かされない
菩薩道のための
いかなる行為にも
彼は身をささげて
集中し飽くことを知らぬ
輪廻の欲望によっては
満足は得られない
それは剃刀の
上に塗られた蜜のよう
甘美な結果もたらす
功徳の甘露をこそ
菩薩は追求すべき
けして飽くことなく
一つの行為が終われば
すぐに次の行為へと
菩薩は進むだろう
喜びをもって
煩悩から身を守れ
煩悩を打ちのめせ
あたかも強い敵と
剣の戦い なすように
もしも剣を落とすなら
恐れてすぐに拾うだろう
同様に正念の
剣を落としたなら
地獄の苦しみを
思い起して
すぐに正念を
取り戻せ 迅速に
血管に毒が入るなら
すぐに体に回るように
過失は隙を得れば
すぐ心に流れ込む
油でいっぱいの
鉢を運ぶときのように
請願を立てた者も
そのように集中せよ
膝に蛇がはいよれば
すぐに立ちあがるように
惰眠と怠惰 生じたなら
速やかにそれに対抗し
道をふみはずしたときは
強く心 悩まして
二度とかようなことなきよう
どうするべきか熟考せよ
偉大なグルや聖者の
教えや指示を探求し
正念の反復が
生じるように願え
不放逸の説法 思い起こし
おこないの前に準備を終えて
あらゆる場合に処しうるよう
身と心を軽快に 保つべきである
綿くずが風に乗って
空に飛んでゆくように
精進の風に乗って
どこまでも飛んでゆけ
かようにして彼の
神通力も
増大してゆくだろう
正しい努力によって
衆生のために
帰依のために
精進の炎を
燃やそう
この身、果てるまで
-
前の記事
今日のAMRITAチャンネル「実写ドラマ・ラーマーヤナ エピソードⅠ 第18話」 -
次の記事
固定解除