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「入菩提行論の歌 PART1 第一章~第四章」をアップしました

 シャーンティデーヴァの「入菩提行論」の第一章~第四章を要約し、メロディに合わせて歌ってみました^^

 26分ありますが笑、歌うだけで(聞くだけで)、「入菩提行論」の四章までのエッセンスが修習できますので、よかったらお聞きください^^

「入菩提行論の歌 PART1 第一章~第四章」
The Song of “Bodhicharyavatara” Part1 Chapter 1~4

原典:Shantideva “Bodhicharyavatara” Chapter 1~4
作詞・歌:Keisho.Matsukawa
作曲・演奏:Yuri.Tanaka
録音・編集:Takuya.Takahashi

※他のキールタンに関しては、こちらをご覧ください。

 得難き 人身を
 得た今 目的を
 達成しなければ
 再び 時ぞ来ぬ

 あたかも夜に 暗闇の中
 稲妻が一瞬 すべて照らすように
 如来の愛で 衆生の心
 わずかな間 善へと向かう

 だから浄行は 力が弱く
 悪の力は とても大きい
 もし菩提心が なかったならば
 いったいどうして 悪を征し得る

 聖者方は はるかなあいだ
 思惟にふけって この菩提心を
 無量の衆生 救済し得る
 菩提心を 発見した

 苦の超越を 衆生済度を
 願うならば 菩提心を
 決して決して 捨ててはならぬ
 すべてをブッダに 変える宝を

 すべての衆生を 救済しようと
 不屈の心で この菩提心を
 持ち続けるなら 怠惰な者にも
 聖なる流れが 不断に生じる

 苦悩の超越 願いながらも
 衆生はかえって 苦しみを得る
 楽を望んでも 惑いのために
 まるで敵のように 自身を扱う

 衆生を救う この菩提心を
 得るため私は 如来に対して
 正しく供養を ささげたてまつる
 ダルマと菩薩に対してもまた

 あらゆる花と 種々の薬草と
 世にある限りの 宝の山と
 清浄な水と 快適な森と
 見事な果実に 満ちた樹木と

 天の香りと 如意宝珠と
 蓮華の池と 他の品々と
 これらあまねき 一切の供物
 ブッダと菩薩に ささげたてまつる

 慈悲ある方よ われを憐れみ 
 これらの供物 お受けください
 われは徳なく とても貧しい
 ゆえにこれらを お受けください

 私自身を あますところなく
 ただあなたへと すべてささげん
 至高のお方 受け入れたまえ
 バクティ胸に 召使いとなる

 あなたに受け入れられれば私は
 恐れることなく 輪廻の世界で
 衆生のために 働き続ける
 悪に打ち勝ち 悪を行なわず

 微塵の数に 等しいくらいの
 無限の数の 礼拝をもって
 私はダルマと 菩薩を伴う
 聖なるブッダに 帰依したてまつる 

 過去世において 今生において
 私がおかした すべての悪を
 私はブッダに 告白します
 怠慢によって おかした罪を

 グルよ私は どんな悪業も
 一つ残らず 告白します
 どうか速やかに お守りください
 カルマの果報は 逃れがたい

 私の罪が 滅びぬうちに
 私が死なぬように願います
 健康などとは 関係がなく
 死は突然に われらを襲う

 愛しいものや 憎むもののため
 私は多くの 悪を犯した
 これらすべてを 捨てて行くのに 
 愛しいものも 憎らしいものも
 やがてはすべて 消えていくのに

 認識された すべてのものは
 ただ記憶の 中に去りゆく
 過ぎ去りしものは 二度と帰らぬ
 ただ罪だけが 私に残る

 かようにわれは 自己がこの世の
 遇来の客と 認識せずに
 三毒により 多くの罪を
 おかし続けた お許しください

 昼夜たゆまず 命すり減り
 私が死なぬ ことはありえぬ
 閻魔の使者に つかまれたとき
 福善のみが 私を救う

 しかし私は それらおさめず
 怠惰によって 罪をおかした
 救いなき闇の 死後の世界で
 いったい誰が われを救うか

 世界を救い 恐れをのぞく
 世界のグルに 帰依いたします
 そしてダルマに 帰依いたします
 菩薩たちにも 帰依いたします

 苦悩の声で 呼びかけます
 悪人のわれを 守りたまえ

 今までわたしは あなたの言葉に
 そむいてきた 無智なるままに
 しかし今こそ あなたに帰依し
 すべてあなたに 従います

 すべての苦悩を のぞき去る
 全智の医師よ 救いたまえ
 ああ私が その言葉に
 そむくとは 愚かのきわみ

 どうか私を 許したまえ

 先に享受して すでに滅び去り
 師にそむいてまで 求めた快楽
 それから現在 どのような価値が
 わたしに残って いるというのだろう

 すべてを捨てて 私が逝くとき
 愛しいものも 憎らしいものも
 なんの役にも たちはしない
 友も親戚も すべて消えゆく

 私が積んだ 悪の果報から
 どのようにしたら 逃れられるか
 昼夜たえまなく 考えることが
 まさしく私に ふさわしいこと

 愚かで迷える 私は多くの
 罪を重ねた これなる私は
 苦しみを恐れ 師主の前に立ち
 合掌をささげ 懺悔いたします

 すべての衆生の 清らかな善を
 私は歓喜し 喜びます
 苦しむ衆生 それらの善で
 安楽となれ 輪廻を超えて

 救済者たちが お説きになる
 菩薩とブッダの 素晴らしい境地
 それを私は 賛嘆します
 そしてブッダに 懇願します

 無明のために 苦しみの中
 沈み落ちてく 衆生のために
 法のともしび 照らしたまえ
 そしてブッダに 懇請します

 無限のあいだ この世にあられ
 苦しむ衆生を お救いください
 この世を闇と したもうなかれ
 そして私の 積んだ功徳で
 衆生の苦悩 滅尽したい

 私は病人の 医者でありたい
 薬でありたい 看護をしたい
 飲食の雨 たゆまず降らし
 飢えと渇きを 滅ぼしたい
 飲食物に 私がなりたい

 貧困にあえぐ 衆生のために
 私は不滅の 宝になりたい

 すべての衆生の 利益のために
 私は私の 体と財と
 過去と未来と 現在に積んだ
 あらゆる功徳を すべてささげる

 すべてを捨てることがニルヴァーナ
 それなら私は すべてを捨てて
 それらを衆生に すべて与えん
 私のこの身 衆生に与えん

 衆生が常に 私のこの身を
 殴るもいいし ののしるもよい
 ごみをあびせたり あざわらったり
 なんでも好きに するがよい

 私は私を 彼らに与えた
 だから私は 私に対して
 たとえ彼らが 何をしようと
 思いわずらう 必要はない

 彼らがそれで 幸せならば
 私を使い なんでもなせよ
 しかしいつでも 私のせいで
 誰かが不幸に なってはならぬ

 もしも仮に 私のせいで
 誰かが怒り 苦しんだなら
 それはかえって 彼らが悟り
 幸せになる 原因となれ

 わたしを誹謗し
 損害を加え
 嘲笑をする
 すべての者が

 どうか 偉大な
 覚醒を得て
 聖者となりますように

 寄る辺なき者の 寄る辺となりたい
 彼岸に渡ろうとする人々の
 船となりたい 橋になりたい
 堤防となり 皆を守りたい

 もしもあかりが 必要ならば
 衆生のために あかりになりたい
 もしもベッドが 必要ならば
 衆生のために ベッドになりたい

 衆生のために 召使いとなり
 すべてを生み出す 如意宝珠となり
 医薬となって 如意樹となって
 衆生のために 自己をささげたい

 四大元素が 衆生のために
 様々なさまで 役立つように
 すべての衆生 解脱するまで
 私が衆生に 役立つように

 かつてブッダが 菩提心を持ち
 そして実践し 遵守したように
 わたしも菩提心を起こそう
 世界のために 実践しよう

 人間の生は いま実を結び
 私はブッダの 子供となり 家族となり

 だから私は この家柄に
 ふさわしい行為を 常にし続けねばならぬ

 あたかも塵の堆積の中から
 盲人が宝 見つけたかのように
 この菩提心は まさに偶然に
 わたしの前に あらわれたもうた

 菩提心こそは 不死の霊薬
 不滅の財宝 最上の薬
 輪廻に迷い さまよい疲れし
 衆生がやすらう 大きな木陰

 難路を超えるための堤防
 煩悩の熱を冷やす月光
 無明を払う 太陽の光
 ダルマのミルクの新鮮なバター

 今こそ私は 衆生を救い
 仏陀の境地に 導いていこう
 救済者たちの その面前で
 すべての衆生は 歓喜したまえ

 かように菩薩は 菩提心を持ち
 たゆまず努力を しなければならぬ
 偉大なブッダと 菩薩によって
 熟考せられた この菩提行を

 もしも菩薩が 罪を犯せば
 衆生の利益も 阻害されるから
 菩薩の罪は 極めて重い
 それを考え 念正智すべし

 ゆえに私は 菩薩の誓い
 忘れることなく 成就せねばならぬ
 もし今努力 しなかったなら
 底から底へ 落ちねばならぬ

 今まで無数の 偉大なブッダが
 救済のために この輪廻に 登場した
 しかし私は 悪しきカルマで
 いまだに輪廻で 救われずに 苦しんでる

 今生もまた 今までのように
 私が怠惰で あり続けるなら
 病に苦しみ 死して苦しみ
 悪趣に落ちて 苦しむだろう

 人に生まれて 如来に出会い
 信仰を持ち 修行ができる
 かような条件 極めて得難い
 今を逃したら もうチャンスはない

 食べ物があり 災厄もない
 健康な日々も またそうである
 死がいつ来るかは 誰もわからず
 この肉体は ただの借り物

 もし私が今 死んだならば
 人に生まれることは難しい
 悪趣に落ちれば 徳は積めずに
 ただ悪を積み 落ち続けるだけ

 善をなすのに 適してる今
 もしも私が 修行せぬなら
 悪趣の苦痛に 苦しむときに
 なぜに私が 善をなしえよう

 ゆえに世尊は 人の体は
 とても得難いと お説きになった
 海に浮かんだ くびきの穴に
 めくらの亀が 首をいれるように

 わずか一瞬の 罪悪からも
 無間地獄に 落ちることもある
 しかも私は はるか過去世から
 無数の悪を 積み続けてきた

 人に生まれて ダルマに出会う
 貴重なチャンスに 恵まれながら
 もしも私が 努力しないなら
 これにまさるような 愚かさはない

 地獄の炎は わが身を焼いて
 後悔の火は 心を焼こう
 せっかくつかんだ チャンスふいにし
 再び地獄に 落ちるというのか

 あたかも呪文に まどわされたように
 なぜかわたしは 無智におおわれ
 ことの重大さ 気づくことなく
 貴重な時を 無駄にしてきた

 たとえすべての 生き物たちが
 私を恨む 強い敵に なろうとも
 わたしを無間地獄へと
 落とすことは 決してできはしないだろう

 しかし私の 煩悩こそは
 私を無間地獄へと落とす
 仕えるほどに 苦しみだけを
 与える悪魔 それが煩悩

 苦悩を生ずる 唯一の因
 その煩悩が わが心に住む
 私は必ず この煩悩を
 うち滅ぼそう 完膚なきまで

 衆生に多くの 苦しみ与える
 煩悩という 悪魔の王を
 必ず倒すと 誓って私は
 激しい戦の 先頭に立ち

 矢の苦しみも 槍の痛みも
 ものともせずに 雄々しくたたかう
 勝利を得るまで きびすを返さず
 この煩悩を うちほろぼそう

 偉大な戦士は 多くの傷を
 勲章のように ものともしない
 私は衆生済度のために
 立ち上がった その私に

 たとえ多くの 苦しみが来ても
 ものともせずに 突き進もう
 百の苦悩が 来ても私は
 絶望せずに 落胆もしない

 漁師や農夫は 生活のために
 寒暑その他の 苦しみに耐える
 ならば私は 済度のために
 なぜに苦悩に 耐えられないか

 すべての衆生を 煩悩から
 解放しようと 誓いながら
 私自身が 煩悩から
 解放されて いないとは

 だから私は これからたゆまず
 煩悩破壊に不退転となる
 腸がこぼれても 首を切られても
 けして屈せずに戦う

 煩悩は幻
 恐れるな わが心よ
 悟りを 得るために
 ひたすら 努力せよ
 今こそ

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