yoga school kailas

「五大元素と五感の関係」

◎五大元素と五感の関係

【本文】
 クンティー妃の息子よ! 私は水の味であり、太陽や月の光であり、
 ヴェーダの真言であり、空の響きであり、人間の中にある雄雄しさでもある。

 私は大地のかぐわしい香りであり、燃える火の輝きであり、
 すべての生き物の命であり、そして苦行者の持つ忍耐力である。

 はい。ここからは、私はこれでもありこれでもありって続けているわけですが――ちょっとここで水の味であり、あるいは空の響きでありとか、大地のかぐわしい香りとか出ていますが。これはちょっとちゃんとね、ここでは明確に書かれてないんだけど、これもインドの哲学で、地・水・火・風・空。これと、われわれの五感つながりってあるんだね。
 まず地。地の元素――これは香りと関係があるんです。だからここで「大地のかぐわしい香り」っていう表現がされてるんだね。単純に土の香りのことを言っているわけじゃなくて、地の元素そのものが、われわれのにおいっていうものを生み出してるという考え方があるんだね。
 同様に水の元素。水元素っていうのと味覚が関係あるんだね。ちょっと話がずれるけどね。
 同様に火の元素。ファイヤーの元素。これが視覚と関係がある。
 で、風。風の元素。生命エネルギーの元素ね。これは触覚と関係があるんですね。
 最後に空元素。これが音と関係があります。つまり聴覚と関係があるんですね。
 だからここでは「水の味」っていう表現とか、「空の響き」っていう表現とか、あるいは「大地の香り」っていう表現がなされているんだね。

◎チャクラと五感の関係

 これはもうちょっとヨーガに絡めていうと、チャクラとも関係がある。
 チャクラと関係すると、われわれの尾てい骨とか会陰にあるムーラーダーラー・チャクラね。これは地元素と関係があるので、香りと関係がある。
 次に性器のところにあるスワディーシュターナ・チャクラ。これは水元素なので味覚のチャクラだね。
 おなかの、へそのマニプーラ・チャクラ。じゃあCちゃん、マニプーラ・チャクラは?

(C)視覚。

 そうだね。火元素だから視覚だね。
 はい、胸のアナーハタ・チャクラ。これは風元素。Tさん、アナーハタ・チャクラは?

(T)触覚。

 そうだね。風元素だから触覚だね。のどのヴィシュッダ・チャクラ。これは空元素。だからこれは音ですね。聴覚。
 これはね、観念的な話じゃなくて、実際修行が進んでくると、そういったさまざまな五感の経験をするんだね。
 例えば一番最初のチャクラが開いてきて、かつそこが浄化されてくると、私もよくそういう経験あったけど、別に普通は感じられないんだけども、なんかいい香りが感じられるんです。他の人に言っても、「え? 別にここはいいにおいしないよ」と。「むしろくさいぐらいだよ」と(笑)。そういう感じであったとして、自分だけがすごくいいにおいを感じる。
 同様に、何も食べてないのに、口があまーく、すごくおいしい感じがしてきたりとか。これは二番目のスワーディシュターナ・チャクラがきれいになってきて、かつそこにエネルギーが満ちてきたときだね。
 逆に言うと、けがれている場合、けがれているけどエネルギーが集中した場合は、嫌な感覚になります。つまり、なんか臭く感じるとか。なんか口の中がまずく感じるとか。そういう感じだね。
 おなかのチャクラ辺りから今度は視覚の経験が始まってくる。つまりこれは瞑想とかでいろんなものが見え出したりする。これもけがれていると――おなかのチャクラってね、別名魔境のチャクラともいわれていて。つまり魔境に入りやすい。けがれた状態でおなかのチャクラが動き出すと、いろんなけがれたイメージの世界に入っていくんだね。いろんなおどろおどろしい瞑想経験したり、変な夢を見たりする。でもそれがきれいに浄化されてくると、非常にきれいな光とかきれいなイメージとか、視覚的経験がはじまる。
 で、胸のチャクラは今度は触覚の経験。つまり何もしないでも体が気持ちいいとか。これは胸のチャクラが浄化されてきて、そこにエネルギーが集まってきてきたっていう状態だね。
 そして最後にのどのチャクラ。これは音のチャクラなので、これはいわゆるナーダ音とかの世界だね。普通では聞こえない内側の音が聞こえるようになる。これも段階に応じて、最初は金属音であったり、あるいは虫の声だったり、あるいはゴーッていう音だったりするんだけど、それがどんどんどんどんきれいな音になっていく。これも修行の進み具合によってね、このチャクラと元素の世界を上がっていって、いろいろ経験できる。

◎心の引っ掛かりとチャクラの関係

 だからまた別の言い方をすると、この五感のうち何に引っかかっているかで、自分の引っかかりが分かる。例えばこれは、あまりこういうことをいうと観念的になっちゃうんだけど、一応セオリーだけいうと――これは私、女性に多いと思うんだけども、においにすごく敏感な人っているよね。においに敏感な人っていうのは、ムーラーダーラ・チャクラにかなり意識が集まっている。ムーラーダーラ・チャクラっていうのは、言い方を変えるとここは、怒りのチャクラでもあるんです。だからにおいに敏感な人は怒りっぽいっていう、一つセオリーがある(笑)。それはあまりいいことではない。ここはつまり一番下なので。自分は五感の中で匂いをいつも気にするという人は、ちょっとレベルを上げたほうがいい。修行したほうがいい(笑)。私は、自分でこういうことをいうと言い訳みたいだけど、あまりにおいはどうでもいい(笑)。だから少々汚れてて臭くなってもあまり気にしないっていうか(笑)。あまりムーラーダーラは使ってなかったのかもしれないね。 次に、味覚がすべてだと。私はおいしいものを追求するんだっていうひとは、二番目のスワーディシュターナに引っかかってる可能性が高い。で、このチャクラは性欲のチャクラなので、味覚を追い求める人は性欲も強いっていう一つのセオリーがある(笑)。
 ただしですよ、食事、こういう人には二つタイプがあるんだね。つまりグルメタイプ、味覚追求型。もう一つは、とにかく食えればいいっていうタイプ。味覚よりもおなかいっぱい食べたいと。二番目のタイプは、おなかのチャクラなんです。つまり火の元素の世界に没入すると、火の元素がすごく強まって、消化力がすごく強まって、貪るように食べてしまうと。これは三番目のチャクラだね。これは注意しなきゃいけない。私はちょっと食べ物に引っかかってるんだっていう人は、自分は――例えば、食べ物に引っかかってるんだって言いながら、「でも、これは食べたくないんですよ」と。「あそこの店のこれじゃないと私はいいです」と。「別に今日は食べなくていいです」――これは二番目のチャクラ。三番目のチャクラの人っていうのは、「何でもいいから食わしてくれ」と。「腹が減って何もできない」と――これは三番目のチャクラだね。だからこっちの方がレベル高いんです。人間界では逆に思えるよね。人間界ではさ、「何でもいいから食わしてくれ」っていう人よりも、「いや、私はここでないと食べませんから」の方がレベルが高く見えるけど(笑)。実は逆なんだね。味にこだわる人の方が、実はレベルが低い。そういう人は性欲も強いかもしれない。
 三番目のチャクラ、これは視覚のチャクラ。これはね、視覚にこだわる人。私は絵が好きだとか。これはこの色じゃなきゃ嫌なんだとか。そういう視覚的なものにこだわる人ね。このタイプっていうのは、それがセンスがいいか悪いかは別にして、おなかのチャクラだね。だから芸術の世界、絵画の世界とかもこのおなかのチャクラの世界です。で、さっきここは魔境のチャクラと言ったけども、視覚的要素にこだわる人っていうのは――もちろん全員じゃないけど、魔境が多い。例えば有名な画家が描いた絵画とか見ると、いかにも魔境っぽいのが多いよね(笑)。「え? 何これ?」っていうような世界が描かれてたり。それが芸術として飾られてたりして。そうじゃないのもあるだろうけども。だからこの世界っていうのは、一歩間違うと魔境に陥る要素があると。視覚にこだわる人っていうのはね。
 ただこの視覚のチャクラ――マニプーラ・チャクラっていうのは、知性のチャクラでもある。知性っていうのは智慧っていう意味じゃなくて、論理性とか知能とか、そういうのと関係があるチャクラでもあるんだね。だから頭がいい人が多いかもしれない。
 で、四番目の引っ掛かりが触覚。触覚っていうのは、セックスとかっていう意味じゃなくて――セックスとかになると二番目のチャクラなので――肌触りとかね。そういうものに引っかかっている人。「私、食べ物ってどうでもいいんです」と。あるいは、「においとかもどうでもいいし、美しさとかもどうでもいいんだけど、この肌触りだけは、私はすごくやめられない」とかね。「この肌触りだけは、はすごく引っかかってるんだ」っていう人は、結構レベルが高い(笑)。レベルが高いっていうか、上のチャクラを使ってる。
 最後に喉のチャクラ。ここは音ですね。実は五感の引っかかりの中では、音の引っかかり――つまり音楽の引っかかりが一番高いといえば高い。でも高いけども、そこにも当然けがれとけがれてない状態があるわけだね。ちょっと破壊的な音楽とか。あるいはちょっと心を暗くするような音楽とか。もしそういうのに引っかかる人がいたら、それは引っかかっている場所は高いんだが、ここはけがれてるっていうことになる。これは他の項目も全部そうだけどね。
 だからその人が何に引っかかってるか。それと、その引っかかっている内容ね。それによって――これは一概に言い切ることはできないんだけど、大雑把に、その人のチャクラとかあるいは元素との引っかかりの関係を、類推することはできる。
 修行すると、さっき言ったように、それが一般的な五感ではなくて、ちょっと超常的なっていうか内的な五感の経験が始まる。
 もう一回復習すると――これは全員がね、これを経験するとは限らないよ。あまりそこのチャクラとの関係が薄い場合、あまり経験せずに通り過ぎる場合もあるけども、一応言うと――ムーラーダーラ・チャクラの世界に入ると、何もないんだけど、何か匂いがしてくる。で、それがけがれている場合は嫌な匂いがするし。ムーラーダーラが清らかになっていれば、非常にいい匂いがする。
 スワーディシュターナに上がってくると、何も食べてないのに口が何か味がする。けがれている場合は変なまずい味がするし、清らかな場合はいい味がすると。甘い感じの味ね。
 それからおなかのチャクラの段階に来ると、開発されてくると、いろんなものが見え出す。これもけがれている段階では、おどろおどろしい変なものが見えたり、どうでもいいようなものが見えたりする。それが清らかになってくると、すばらしい光とか、あるいは神々の映像とか、そういうすばらしい視覚的な経験が始まる。
 胸のチャクラになってくると、ここがけがれている場合は、例えばね、リウマチとかは一番いい例だけども、ああいう感じの、何もないんだけど何か体に痛みが生じる。気持ちの悪い感覚が生じる。これは一応ここにエネルギーが来ているんだが、けがれてるから触覚的な嫌な感じが始まるんだね。でもこれが清らかになってくると、何もしてないのに非常に気持ちいい感覚が生じる。
 そして喉のチャクラ。空元素のチャクラに来ると、今度は音の経験ね。これもけがれている場合は、何かあまりよくない音、金属音とか、そんなに気持ちのよくない音の経験が始まって、それが清らかになってくると、フルートの音とか、あるいはこの世の楽器ではないような非常にきれいなメロディーとかが聞こえてくる。
 ちょっと話がずれましたが、こういう感じで五感と五大元素とチャクラの経験っていうのがあるんだね。そこら辺がちょっとここに入ってますね。

share

  • Twitterにシェアする
  • Facebookにシェアする
  • Lineにシェアする