「世のならい」
◎世のならい
【本文】
愚者たちは、人の姿をとって降誕したわたしをただの人間だと思っており、
わたしが至高の性質を持つ主であることを知らない。
はい。これはさっきも言った、いわゆる化身の考え方だね。現代においてそういう存在がいるかどうかは別にして、この時代は実際にクリシュナとして――クリシュナというのは実在したといわれている人物なので――そのクリシュナとはいえ、普通にお母さんから生まれて人間として育って、見た目は普通の人間だったわけだけど、それはこの――さっきから言っている、この宇宙を包含する完全なる真理が、人間の形をとって現われただけなんだと。それを化身というわけだけども。
それはでも――これは前の別のところでも出てきたけども、縁のある一部の者たちは――ここでいうと、例えばアルジュナだね。アルジュナとかは気づけるけども、ほとんどの人はそれに気づくことはできない。それがこの世のならいなんだね。
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