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「ラーマクリシュナの福音」の著者Mの短い伝記(1)

「ラーマクリシュナの福音」の著者Mの短い伝記

第1章 Mの若き日々

“オーム 遍在するダルマの創造主、全宇宙のすべてのダルマの化身よ!
 神の化身たちの中で最高の者よ! 
 ラーマクリシュナ、あなたに帰依し奉ります。”

 1.神の計画

 人の中にある神秘性が、動物的な本能によって押し殺されるとき、偉大なる智慧は、‘正しい信を持ち、正しい行いをなす人を助け、邪信な者どもを打ち倒し、正法を再び興すために’人間の姿をとって現れる、とバガヴァッド・ギーターの中で主クリシュナはおっしゃっている。

 彼の計画の実行のために、この神聖な存在は、彼のメッセージを広める道具として働く並外れた人々の一団を、彼とともに引き連れて現れる。
 バウル(彷徨える吟遊詩人)たちの一座が主の御名を歌い、そして彼らの素晴らしいパーフォーマンスに魅せられ、畏敬の念に打たれた人々を後にして、現れたときと同じように見知らぬ人々の中へと突如として去っていくように、彼らは突如として現れる。
 イエス・キリストとともに、新約聖書を土地や地方を越えて広める十二使徒は現れた。キリストの出現から1800年と少し経って後、拡大する物質主義の波をせき止め、人を神の道へと導き、そして永遠に価値あるものを再び興すべく、バーラタ(インド)――この神秘性の巨人たちの土地――に、シュリー・ラーマクリシュナは現れた。彼もまた、彼のマイクとして働き、ダルマの再興という彼の仕事を手助けする使徒の集まりを共に連れてきた。

 最も偉大かつ最もよく知られているラーマクリシュナの伝道者であるヴィヴェーカナンダは、彼の師のメッセージを遠く広く海外の国々にまで広めただけでなく、彼の自国の人々に必要な多くの衝撃を与え、長年の奴隷状態によって生じていた眠りから目覚めさせた。
 そしてラーマクリシュナが引き連れてきた、ヴィヴェーカーナンダと同様に重要な人物が、Mとして世界中で知られているマヘンドラナート・グプタである。彼は彼の師の人生と言葉を記録し、不朽なものとした。ヴィヴェーカナンダの口から放たれた轟き渡る声の調子が、物質的世界の何百もの人々の心を溶かしたように、Mによって描かれた師の人生や言葉に関する柔らかく滑らかな記録は、永遠なる生命の探求において、乾いた唇のための甘露となった。

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