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◎四種類の人間

【本文】
 光から光に赴く人、闇から闇に赴く人、光から闇に赴く人、闇から光に赴く人の四種類の人間があります。そのうち最初の人になるべきです。

 これは原始仏典で、お釈迦様の一番弟子のサーリープッタが説いている教えでもあるんだけど、これは分かるよね。
 光というのは、真理に満ちた素晴らしい生き方。
 闇というのは、真理を全く知らない悪に満ちた生き方。
 つまりこれは、生まれつき徳があり、正しい生き方をし、真理にめぐり合い、より正しい生き方をする人――これが光から光だね。
 闇から闇というのは、生まれつき悪しきカルマを持って生まれ、そのまま悪業を積んで死ぬ人。
 光から闇は、生まれつきは非常にいいカルマだったんだが、悪縁によって悪い生き方をするようになり、悪業を積んで低い世界に落ちる人。
 闇から光は、逆に悪業を積んで生まれてきたんだが、素晴らしい縁によって素晴らしい仏陀とかに出会い、素晴らしい生き方をして終わる人。
 この四つのパターンがありますが、最初の人――つまり、光から光に赴く人になってください。これは来世も含めたことをいっているわけだけど、今生しかっり徳を積んで、それから仏陀や教えとの縁もしっかり作って、来世完全に真理に満たされた状態で生まれ、そして来世も素晴らしい師や教えとめぐり合い、そして人生を通じて真理そのものに満たされたような状態になる人――光から光に赴く人になってくださいということだね。
 つまり「徳と縁」。これが一番大事です。インドの大密教行者ナーローパが、
「人間にとって最も必要なのは徳と縁だ」
って言っているけども、わたしもそう思うね。徳、それから仏陀とか教えとか聖者との縁。これは非常に重要です。

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