yoga school kailas

◎偉大なる叡智の船

【本文】
『たとえ君が極悪の罪人だとしても、この偉大なる叡智の船に乗るならば、
あらゆる苦痛と不幸の大海を、難なく渡りきって行けるであろう。

燃え盛る炎が、薪を焼き尽くして灰にするように、
この完全なる叡智の火も、あらゆるカルマの報いを焼き尽くして、灰にしてしまうのだ。

この完全なる叡智こそ、この世を浄化する神秘の力なのであり、
ヨーガの修行を正しく成就した人は、その完全なる叡智が実は自己の中にあることを悟るに至る。 』

 はい。つまりまとめると、全てをクリシュナ――完全な如来といってもいいし、神の現われ――と見て、一切の行為の結果や、あるいは計画や、あるいは過去のことに執着せず、与えられた使命を全力で行ない、そして全てを神の供物と考えて生きると。で、具体的には、真理を体得した賢者に仕えて、真理をしっかり学び、そしてさっき課題として与えられたような生き方をしっかりすると。それによって君は無上の叡智を得ると。この無上の叡智っていうのは、まさにカルマを脱した絶対的な叡智を得ると。もし君がそれを得たとしたならば、たとえ君が極悪の罪人だとしても、それは全く関係がないと。ここら辺も、まさにちょっと密教的な感じなんだね。つまりその唯一のわれわれの心の本質である智慧を悟ってしまったならば、まったくその心におけるカルマの束縛とか、そんなものさえも関係がなくなってしまうということだね。

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