過去の行ないの現われ、現在の心の現われ

自分に起きるすべての現象は 
過去に自分が行なった行為が返ってきているだけです 
そして、現象に対してどのように自分が思うか、感じるか、引っかかるか、とらわれるか、嫌悪するか 
それらは、現在の自分の心の状態の現われです 
そのように如実に知れば、人生はわかりやすくなります
たとえば、ある人に、 
①傲慢な言葉を言われて、 
②嫌な思いをした場合、 
①そのようなことを言われたのは、過去に自分が誰かに傲慢な言葉を言ったからであり、 
②それを言われて嫌な思いをするのは、自分の中にもまだ傲慢な心があるからです 
だから私たちはまず、心の浄化に励まなければなりません 
たとえば上の例で言えば、傲慢な心が自分の中から浄化されれば 
カルマによって誰かに傲慢なことを言われても、それに対して自分の心は動くことは無いでしょう 
こうしてただ現象だけが淡々と生じては消え、カルマは浄化されていくのです 
しかし心のけがれをそのままにしておくなら 
カルマの果報が現象化するたびに心が動き、引っかかり 
また新たなカルマを積んでしまい、 
苦しみのカルマの輪が終わることはありません 
だから最も大事なのは、誰かを非難することでも、現象に文句や不満を言うことでもなく 
ただただ、自己の心を浄化することなのです 
