ゴーピーたちの愛
神の化身を愛したら、それで十分だ。ああ、あのゴーピーたちの愛!
シャーマよ、君は我が命の命
わたしは家に帰らない。クリシュナの御名、言えぬ家など――
あの日わたしは戸口に立って、森に行く友を見つめていた
遊んでいる最中にクリシュナが姿を隠すと、ゴーピーたちは気違いのようになった。木を見ては、「お前は苦行者さんね。きっとクリシュナを見たでしょう! そうでなけりゃ、どうして身動きもせずサマーディに入ったように立っているの?」と言った。若草の生い茂った大地を見ては、「ねえ、野原さん、お前はきっとあのお方を見たでしょう。そうでなけりゃ、どうして髪を逆立てているの? あのお方に触られた喜びを楽しんでいるに違いないわ」と言った。そしてまた、マドヴィーの蔦を見ると、「ああマドヴィー、わたしにマーダヴァをおくれ!」と言った。ゴーピーたちは、神聖な愛に酔いしれていたんだよ!
アクルーラが来ると、シュリー・クリシュナとバララーマはマトゥラーに行くために彼の馬車にお乗りになった。そのときゴーピーたちは、車輪にしがみついて行かせまいとした。
つかむな つかむな この車輪
馬車は車輪で動くのか
車輪を動かすのはハリ様よ
ハリの車で世界は進む
”馬車は車輪で動くのか”という文句がわたしは大好きだ。その車輪で大宇宙が回るんだよ! 乗ってる主人の命令のままに、御者はどこへでも走らせるんだよ。
(「ラーマクリシュナの福音」より)
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