3 トラータカ
3 トラータカ
集中の対象を用意する。
集中の対象としては、たとえば以下のようなものがあります。
①壁に刺した画鋲
②紙に小さな黒い点を書き、壁に貼る。
③ろうそくの炎
集中の対象を選んだら、その対象を、じっと見つめます。
できるだけまばたきもしないようにします。涙が出てきてもかまわずに、眼を開けて、できるだけ長く集中し続けます。
この行法は、三つの側面を持ちます。
①目の浄化法
軽い感染症などは治ってしまいます。また視力も向上します。
「ネーティ」も併用するとより効果的です。
②霊的視力の獲得法
瞑想を深めるには、内的な霊的視力の開眼が必要ですが、そのためにも効果を発揮します。
③プラティヤーハーラに入る法
瞑想の前段階においてプラティヤーハーラという境地に入らなければなりません。
トラータカを続けていると、周りの世界から切り離されたような、一種独特の感覚に入ります。それがプラティヤーハーラの入り口です。
もし集中の対象が、ハッキリと拡大し始めたら、それはもうディヤーナという高度な瞑想の段階に入っているといっていいでしょう。
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