パトゥル・リンポチェの生涯と教え(117)
◎ドゥドゥプチェン三世の二度目の訪問
ドゥドゥプチェンが教えを受けに二度目にパトゥルを訪問した際、その若きトゥルクは新しい個人教師アク・ロドゥに付き添われていた。アク・ロドゥは優しく、礼儀正しい、灰色の髪をした僧であった。パトゥルは個人教師が変わったことをとても喜び、ドゥドゥプチェンにこう言った。
「よし、彼は”偉いラマ”にとってぴったりの個人教師のようだ!」
教えが説かれ終わると、パトゥル・リンポチェへの供養として、若きドゥドゥプチェンは、生涯で百回、入菩提行論の教えを説くことを約束した。パトゥルはその供養に喜び、ドゥドゥプチェンは実際にその約束を果たしたのだった。