パトゥル・リンポチェの生涯と教え(111)
◎パトゥルの”普通ではない旅”
あるとき、近くに数人の人がいるときに、パトゥルは日課であるマンジュシュリー・ナーマ・サンギーティの読誦を行なっていた。彼はいつも通りに、それをチベット語で唱えていた。
読誦が進むにつれ、それを聞いていた人々は、突然、唱えている声がチベット語からサンスクリット語に変わり、そのまま流暢に最後まで唱えてたのを聞いて、驚いた。
パトゥルは少しすると、元の自分に戻ってきたようだった。そしてまるでそれを説明するように、こう言った。
「気が付くと、あそこにいたんだ! ナーラーンダーに!」
知っての通り、ナーラーンダーとは、千年前にシャーンティデーヴァが教えを説いたというインドの有名な仏教大学である!
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