無上ヨーガ乗に特別の準備修行
1-2:無上ヨーガ乗に特別の準備修行
「無上ヨーガ乗に特別の準備修行」は、二つある。一般の加行と、特別の加行である。
☆一般の加行
一般の加行には二つある。
「アビシェーカを受けること」と、
「諸々のサマヤを遵守すること」である。
◎アビシェーカを受けること
秘密真言乗の生起と究竟の二つの次第を修習するにおいては、四つのアビシェーカを受けなければならない。そのことは多くのタントラに説かれている。
◎諸々のサマヤを遵守すること
グルと菩薩と勝利者を証人として、サマヤと諸々の禁戒をよく理解して、正しく遵守しなければならない。
「サンヴァラ根本タントラ」の中に、
「禅定のパーラミターを修習する行者は、サマヤをつねに維持するべきである。
サマヤを破壊するなら、マンダラでアビシェーカを受けることはなく、成就を得ることもない。」
と説かれている。また、「すべての仏陀方に応対する」の中に、
「マンダラに入らずに諸々のサマヤを捨てることと
秘密の真実を理解しないことによっては
何も成就できない。」
と説かれている。
よって、無上ヨーガの行者として誓約を立て、その流儀において根本罪がどれほどあるかを理解しなければならない。そうでなければ修行はできない。根本と支分のサマヤをよく理解してから、遵守することが重要である。
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