ヴァイラーギャ・マーラー(放棄の花輪)(11)
9.マーヤーの負の螺旋
私は薪割りに問うた。
「なぜ薪を割るのですか?」
彼は答える。
「腹一杯食わなくてはならないからさ。」
私はまた、彼に問うた。
「なぜ腹一杯食べなくてはならないのですか?」
彼は答える。
「薪を割らなくてはならないからさ。」
これが負のチャクラ(螺旋)だ。
皿にサンバー(インド南部のスープ料理)がさらに盛られると、
男は米をもっと食べたがる。
サンバーがさらに盛られたゆえ、
さらに米の量が増えてしまったのだ。
そして彼はサンバーをもっと欲する。
これもまた、負のチャクラ(螺旋)である。
一人の男が最初の妻を亡くした。
彼は子供達のことが心配だ。
彼は最初の妻の子供の世話をさせるため、二人目の妻を娶る。
そしてさらに何人もの子供が生まれる。
これもまた、負のチャクラ(螺旋)である。
人はカルマを積む。
彼はその果実を楽しみ、ヴァーサナー(残存印象)を増殖させる、
ヴァーサナーは、カルマを再び為させるために彼を支配する。
行為、ヴァーサナー、そしてまた行為、そしてまたヴァーサナーというように。
これこそが負の螺旋。
おお、霊性の英雄よ! 真我の叡智に到達し、
そのようなすべての螺旋を打ち破り、自由になりなさい。