「夢のヨーガをさらに進める訓練」
◎夢のヨーガをさらに進める訓練
【本文】
2.夢のヨーガをさらに進める訓練
夢の中で、さまざまな神秘的な行為を行なうべきである。
たとえば、さまざまな神の国や人の国へ旅をする。
空を飛んだり、無数の分身を出したりなど、さまざまな神通力を行なう。
仏陀の浄土へ行き、仏陀や菩薩にお会いする。
これは実際の修行、つまりまずは夢を見ない人は夢を見るようにしましょうと。夢を見るようになったら、今度はそれを夢の中で夢だと気づけるように努力をしましょうと。
で、その次の段階。はい、じゃあ夢だと気づけるようになりました。じゃあ何すればいいですか?――それがここに書いてある、まずはさまざまな神秘的な行為を行なう。例えばさまざまな神の国や人の国を旅する。
つまり夢の中でイメージしてね――さあ、おれは観音様の浄土に行くぞ。びゅーんって飛んでいって、ああ、ここが観音様の浄土かと。あるいはそうじゃなくて、じゃあ人間界のアメリカ行ってみようかな、ロシア行ってみようかな、スリランカ行ってみようかなってことをやると。それを夢の中でやりなさいと。それから空を飛んだり無数の分身を出したりなど、さまざまな神通力を行なう。空を自由に飛んだり、あるいはばーっと無数の分身を出したり、あるいは巨大化したり、あるいは逆にミクロ化したり、そういうことを夢の中でやりなさいと。
はい、そしてブッダの浄土に行き、ブッダや菩薩にお会いする。今言ったように観音様とかシヴァ神とか、そういった世界にぱーっと行って、その教えを聞いたりするんだね。夢の中で、どうか教えをお与えくださいと。こういうことを夢の中でひたすらやりなさいと。
◎夢の実体を観想すること
【本文】
3.夢の実体を観想すること
夢の中で自分をイダムとして明らかに観想し、自分の胸のフーム字から光明を放射し、すべての世界と衆生をその光明に包摂し、胸のフーム字に吸収する。
そして自分の身体も、フーム字に溶け込んでいく。そしてフーム字そのものも溶けていき、空なる光明だけになったと観想し、心を不動に保つのである。
夢の中でこのような瞑想をすることによって、夢はすべて光明に溶け込む。そして睡眠のもろもろの空を、徐々に体験できるようになるであろう。
睡眠の最初にもろもろの空を経験できない者も、いったん夢を見た後に、このような観想をすることによって、睡眠の空を経験できるのである。
はい、これは起きているときにね、こういう瞑想はあります。つまり起きながら、簡単に言うとね、この胸のフーム字からパーッと世界に光が放たれ、そのすべての衆生を溶け込ませ、自分の中にぐーって帰ってきて、で、自分そのものがそのフーム字の中に溶け込んでいって、すべてが光の中に溶け込むっていう瞑想があるんだね。これが上手くできると、その光明の中に溶け込む経験をする。それを夢の中でやるんだね。
夢の中でやるとどうなるかっていうと――つまりこれは、一つ前の修行は夢の中でいろんな意識的に夢を展開させる修行だったけど、次の段階は、夢そのものを消してしまう。夢を見ながら、その夢すべてを光明に消してしまう修行なんだね。で、これはつまりさっき言ったように、まずその光のヨーガはできる人は、まず寝るときに光のヨーガの経験をしてそして夢に入っていくんだけど、今度は逆に、光のヨーガをまだ経験できないっていう場合、夢を利用して夢の中で光明に溶け込む経験をすることによって、逆に夢のヨーガをとっかかりとして光のヨーガの経験できますよって話だね、この最後のところはね。
はい、ちょっと技術的なね、話が今日は多かったけども、光のヨーガのもうちょっと詳しい説明はまた後の方で出てきます。
では今日はこの辺で終わりにしましょう。
(一同)ありがとうございました。