善意と純粋さとが
「決して、他者の落ち度を見つけたり、批判したりしてはいけない。そのような習慣は君たち自身にとって有害だ。しじゅう他人の悪について考えていると、その悪が君たちの心に焼き付いて、内にある善いものを隠してしまうだろう。
神と共に遊び、彼の栄光を歌い、愉快に楽しみたまえ! なぜ他人を批判するのだ?
彼らと共に楽しくせよ。ゴシップにふけるではない。心のよこしまな者だけが、他人の欠点ばかりを見つけたがるのだ。
自分を清らかに保ち、みずからの理想に向かってひたすらに前進したまえ。
他人の中に善を見いだすことを学べ。もしある人が善い点を持っていたら、それを君の中で誇張して思うようにせよ。すべての人を尊敬し、すべての人を褒め称えよ。
すべてのものを敬う人は、彼自身が敬われるのだ。
決して、仲間をけなしたり軽んじたりしてはいけない。誰も彼もが他人の欠点ばかりを見る。仲間には愛を与え、彼を自分の身内として、彼が自分の弱点を克服するのを助けてやるようにしたまえ。
人は善い点と悪い点と両方でできているのだ。他人の中に悪いところを見つけるのはやさしいが、聖者とは、他人の悪い性質を見逃し、彼らが純粋で清らかになれるように助けてやれる人のことをいうのだ。
覚えておいで、私の子供たちよ。君たちはその聖者たちなのだよ。常に静かで、柔和で、謙虚で、そして親切な言葉を吐くようでなければいけない。君たちの口にする言葉の一つ一つに、その行いの一つ一つに、すべての振る舞いと行動の中に、善意と純粋さとがあふれているようでなければならないのだ。」
――ブラフマーナンダ