帰依・慈悲・悟り
①ブッダや聖者や神々への信仰と帰依
②衆生への慈悲と救済
③自分自身の解脱・悟り
この三つはそれぞれが互いに補い合う形で成立しており、単独での成立はありえない。
まず、ブッダや聖者や神々が望んでいらっしゃるのは、我々自身の解脱・悟りと、我々が衆生に慈悲を持ち、救済することである。
よって、いかに言葉で、信仰だ、帰依だといっても、実際に我々が解脱し、悟り、衆生に慈悲を持ち、救済する実践をしない限り、それは本当の信仰や帰依の実践とはならない。
次に、我々は我々自身が解脱・悟りを得ない限り、本当の意味で衆生を救うことは出来ない。
また、信仰や帰依によってブッダや聖者や神々の祝福を得ない限り、本当の意味で衆生を救う力を得ることは出来ない。
そして、我々は信仰や帰依による祝福無しに、解脱・悟りを得ることは出来ない。
また、慈悲や衆生救済の実践による心の成熟・拡大がないと、初歩的な解脱・悟りは得られるが、高度な解脱・悟りの達成はできない。
よってこの三つはすべて欠けなく平行して進めるべきなのである。
-
前の記事
パドマサンバヴァの秘密の教え(18)「帰依の誓い」 -
次の記事
アーサナ・呼吸法・瞑想