要約・チャイタニヤ伝 第四章 チャイタニヤ誕生の根本的理由①
ラーダーとクリシュナは、その本質は一つ。
それが二つの体をとるのは、
さまざまな嬉戯を繰り広げて、ラサを味わうため。
そのお二人が、このカーリー・ユガにおいては
チャイタニヤ師の姿で、一つの体となられているのです。
ラーダーは、クリシュナ自身の愛が凝縮したもの。
歓喜力と名付けられる、クリシュナの偉力。
歓喜力はクリシュナに喜びを味わわせ、
クリシュナは歓喜力により信者をはぐくまれる。
純粋実在、純粋智性、そして純粋歓喜に満ちている、クリシュナの真のお姿
その純粋歓喜が歓喜力で、純粋実在が存在力、
純粋智性が智性力、または真智、叡智として知られているもの
存在力の核心部分は「清浄なる実在」と呼ばれ、
神の実在性がそこに安らっています。
クリシュナの父母、ゴークラなどの場所、ベッド、玉座、
これらすべてはクリシュナの「清浄なる実在」が変形したもの。
クリシュナが神であるという叡智が真智の核心で、
ブラフマンに関する叡智などは、すべてこの真智に従う従者です。
歓喜力の核心がプレーマ(神への愛)で、
プレーマの核心がバーヴァ。
バーヴァが極限に達すると、至高の愛と呼ばれます。
至高の愛を本性とするのが、美の化身であるラーダー女神。
あらゆる美徳の鉱床であり、クリシュナが愛する女性の中の卓越者。
ラーダーの心や体や感覚器官は、クリシュナへの愛により生まれたもの。
ラーダーはクリシュナ自身の偉力そのもので、嬉戯の相手。