第一章 土台(1)パラムブラフマ
「真我への道」シリーズについて
このシリーズは、スワーミー・ユクテスワの「聖なる科学」をもとに、私が私自身の経験や見解も加味して、わかりやすくまとめたものです。
「真我への道」
第一章 土台
(1)パラムブラフマ
パラムブラフマ(至高梵)は、はじめも終わりも無い不生不滅の存在であり、完全無欠の存在である。それは永遠であり、分けることができない宇宙の唯一の実在であり、すべてのすべてである。
人は生来、直感的に、唯一つの実在の存在を信じており、これに対する信仰心を心の奥にもっている。
我々の五感の対象である、この外側の世界を構成しているもろもろの事物は、その『唯一の実体』が現わすさまざまな属性である。
衆生はこの「属性」によって構成された肉体の中に自我意識を没入させているために、この不完全な肉体の器官が認識しうる次元の限定された「属性」しか理解することができず、それらのおおもとである『唯一の実体』については認識することができない。
よって衆生は、マーヤー(神の幻術)によって現わされているそれらの『属性』の中から自己意識を引き上げて、本来の神性を取り戻し、この「唯一の実体」を認識しなければならないのである。
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