心を変革する鋭利な戦輪(4)
私の言うことに対して、皆が異議を唱えてくるならば、
それは、私が慙愧の念と己の誠実さを無視してきたがゆえに、
私に返ってきた悪しきカルマという鋭利な戦輪である――
今から私は、人に迷惑をかける行動をやめよう。
仲間内で集まると、すぐに論争が始まってしまうならば、
それは、私が自分の有害な悪しき性質を四方八方にばらまいていたがゆえに、
私に返ってきた悪しきカルマという鋭利な戦輪である――
今から私は、自分が持つありったけの善き性質を保ち続けよう。
私の近しい人が皆、私の敵となってしまうならば、
それは、私が内に、有害な悪しき思考を隠しているがゆえに、
私に返ってきた悪しきカルマという鋭利な戦輪である――
今から私は、虚偽と狡猾さを断ち切っていこう。
私が慢性的な潰瘍や水腫で病むならば、
それは、私が不当に見境なく、他者の富を盗んだがゆえに
私に返ってきた悪しきカルマという鋭利な戦輪である――
今から私は、他者の所有物を盗むという行為を放棄しよう。
私の肉体が突然、伝染病に襲われるならば、
それは私が、己の宗教上の誓いを破る行ないを犯したがゆえに、
私に返ってきた悪しきカルマという鋭利な戦輪である――
今から私は、不徳行を放棄しよう。
有益な知識がまったく理解できないとするならば、
それは、私が放棄せねばならぬ行為をダルマとして行ない続けたがゆえに、
私に返ってきた悪しきカルマという鋭利な戦輪である――
今から私は、聞くこと・考えること・瞑想することから生じる智慧を培おう。
私が、ダルマを実践しているときに怠惰に打ち負かされるならば、
それは、私が聖なるダルマに対して無智を積み重ねてきたがゆえに、
私に返ってきた悪しきカルマという鋭利な戦輪である――
今から私は、ダルマのために苦難に耐えよう。
-
前の記事
心を変革する鋭利な戦輪(3) -
次の記事
「中くらいの生命体」