パドマサンバヴァの秘密の教え(94)「道から外れること」
◎道から外れること
師パドマはこう仰った。
「誓いをした後で、道から外れ、普通の人になるヨーギーたちがたくさんいる。」
ツォギャルは尋ねた。
「それはどういう意味でしょうか?」
師はこうお説きになった。
「心の本質を認識することなく見解について語り、見解をあらゆる他の方向に向けるヨーギーが道を外れた。
心を閉じ込め、理解することなく「愚鈍な瞑想」に没頭するとき、ヨーギーは道を外れた。
全ては心であると言い、軽薄な行いに没頭するとき、ヨーギーは道を外れた。」
ツォギャルは尋ねた。
「どのようにすれば道を外れることを避けられるのでしょうか?」
師はこう仰った。
「現われるものは心であると認識し、ダルマカーヤを道とするなら、ヨーギーは道を間違わなかった。
全ての精神的な構成概念を切り捨て、見解への確信をもっているなら、ヨーギーは道を間違わなかった。
ヨーギーはこれを実践に適用し、覚醒を道とするなら、道を間違わなかった。
現われるものは助けになるものであり、執着やとらわれのないものであると理解していれば、道を間違わなかった。
いずれにせよ、堕落した時代において、ほとんどのヨーギーが道を外れた。外れない者はほとんどいない。」
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