パドマサンバヴァの秘密の教え(81)「捨てるべき14のこと」
◎捨てるべき十四のこと
師パドマはこう仰った。
「もし心の底からダルマの修習をしたいと望むなら、捨てるべき十四の事柄がある。」
ツォギャルは尋ねた。
「それはどんなことでしょうか?」
師はこうお説きになった。
「一.野生の鹿の子供になり、人里離れた山の住処に暮らしなさい。
二.『断食の食べ物』を食べなさい、つまり、薬草・薬鉱物のエッセンスと五元素のエネルギーで食いつなぐ苦行を実践しなさい。
三.都会の上流階級の人々の中をうろついてはいけない。行為において目立たないようにしなさい。
四.あなたの敵を喜ばせるように行動し、故郷との絆をすべて断ち切りなさい。
五.捨てられた衣を着て、つましくありなさい。
六.身内、友人への執着を捨て、全ての絆を断ち切りなさい。
七.仏陀を見習うことに努め、訓練に励みなさい。
八.口頭の教えに心を委ね、それを実践しなさい。
九.あなたのイダムを心の最深部のエッセンスとしてみなし、そのマントラを唱えなさい。
十.不善行を最も恥ずべきものとしてみなし、それらを止めなさい。
十一.師に対し物惜しみをせず、できる限りの布施をしなさい。
十二.輪廻から離れ、倦厭の心を生じさせなさい。
十三.あなたの勝利を他の人々に捧げなさい。有力な人たちと競ってはならない。
十四.自ら敗北し、自分自身の欠点を曝け出させなさい。
このように行動することで、ダルマの修習は真実のダルマとして進歩し、あなたは輪廻から離れて行くだろう。」
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