パドマサンバヴァの秘密の教え(31)「邪淫」
☆邪淫
三つ目の物理的な悪業は、邪淫である。これは、交わるべきでない相手と、愛欲をもって交わる行為である。
分類すると以下の種類が挙げられる。
1.王の庇護のもとにある王女などと平民が交わることは避けるべきである。
2.法律で禁じられている人と交わるのは避けるべきである。
3.インドでは、両親の庇護のもとにある人と気軽に交わるのは避けるべきとされている。まだ自立しておらず、自らの家庭を持っていない男女などと交わるべきではない。
4.「文明的な原則」によって守られている誰かと交わるのは避けるべきである。つまり、母親や姉妹などといった、恥ずべき相手との行為の場合である。
5.グルの配偶者や聖職者など、聖なる法の庇護にある人と交わるのは避けるべきである。
好色な人は解脱の道には入れない。ツォギャルよ、対抗策を使いなさい。
また、ふさわしい相手であっても、交わりを持つのは避けたほうが良い場合がある。
1.満月、新月、八日目といった、ふさわしくない日に交わるのは避けるべきである。
2.三宝の祭壇がある部屋ようなふさわしくない場所で交わるのは避けるべきである。
3.動物のようなやりかたで、ふさわしくない穴で交わるのは避けるべきである。
ツォギャルよ、家庭生活を捨てられない人は、たいていマーラの檻にはまってしまう。
先に述べたように、性的な邪悪な行為も、完成させる四つの条件によって完璧となる。そして、以下の三つのタイプの結果がある。
1.成就の結果は、三つの低い領域に生まれるだろう。たとえ高い領域に生まれたとしても、あなたは配偶者と争うことになる。
2.未来の生においても、あなたを助ける人、配偶者などは無反応で、様々な恩知らずの行動を示す。
3.その不健全な習慣的傾向によって性的な邪悪な行為に喜びを得るであろう。
ツォギャルよ、もしあなたがこれらの行為を止め、それらを行なうことを控えたなら、あなたはそれらの結果とは反対の結果を手にするだろう。ゆえにそれらを捨離することはとても大切なことなのだ。
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