パドマサンバヴァの秘密の教え(129)「25人の弟子たちへの歌④」
「聞きなさい、バのイエシェー・ヤンよ、この教えを実践するものよ!
主体と客体に固定されないならば、心は堅固である。
努力、希望と恐怖、思考の計画と消失によって迷わされない――
それらを修正せず、自然な状態にとどまるのだ。
それを目覚めさすのではない。それ自体が覚者(ブッダ)である!」
「聞きなさい、ソグポのパルギー・イエシェーよ!
心の覚醒した状態は作られず、
求められず、それ自体で存在する。
主体と客体を保持する努力をせず、
本質的認識の作り上げられることのない状態にとどまるのだ!
このようにとどまることによって、絶え間なく流れる動揺は切断され、止まる――
覚者(ブッダ)であるその瞬間を認識するのだ!」
「聞きなさい、シャンの若い托鉢僧ニャナン・イエシェーよ!
あなたの注意を二元的な行為から解放させ、肯定と否定をせず、
自然な無努力の境地にとどまり、受容と拒絶をしてはいけない。
覚醒の境地は、その中に迷うことなく住することである!」
「聞きなさい、カルチェンのパルギー・ワンチュクよ!
心を非瞑想にあるがままに解き放ち、姿勢を作り上げず、
構築することなく、自己存在の本質的な認識のままとどまるのだ!
その状態にとどまることによって、輪廻を捨てずにして、
輪廻の欠点を本質的に溶解することは、ブッダの智慧である!」