バクティヨーガフェスタ2013レポート
8月25日、大阪で「バクティヨーガフェスタ&クリシュナジャヤンティ2013」が開催されました^^!
実行委員会のメンバーたちはこういうイベントは初めてだったので、何もかも手探り状態で準備を進めていきました。
予約不要の無料イベントだったため、無料で提供するカレーやチャイの数もどれくらい用意すれば良いか未知数。こういうイベントを何度も経験している人の意見では、マスメディアなどを使って宣伝しない場合、せいぜい50人集まればいいほうだという意見もありましたが、メンバーの多くは「絶対200人以上は来る」「カレーが足りなくなったらどうしよう。300人分くらい用意しようか?」などと肯定的でした笑
実行委員会のメンバーたちはヨーギーでもあり、フェスタの一週間前には長野で4泊5日の修行合宿もおこなうというハードスケジュール。
イベント会場は半分室内、半分野外の予定だったので、今夏の異常な暑さを懸念し、様々な熱中症対策なども講じていましたが、数日前に天気予報が変わり、「雷を伴う激しい雨」という予報に! これでは野外スペースが使えないため、いったいどうしようかと実行委員会も困惑。そもそもそんな雷雨の中人が来るのか、また野外で予定していた物販やカレーのサーブなどはどうしようかなどの方向性が曖昧なまま、当日を迎えてしまいました。
当日は予報通り雨。しかし蓋を開けてみると・・・次から次へと来場者が! 予定通り10時半にラーマクリシュナ・ミッションのスワミ・メダサーナンダ・マハラジによる供養の儀式が始まった頃、まるで始まりの合図のように、激しい雷が鳴り始めました。そして雨はますます激しくなっていきます。にもかかわらず、どんどん増え続ける来場者!
会場は前方には布を敷いて床に座る形で、後方には椅子席を用意していたのですが、最初予想していたよりも多くの方が来られたため、どんどん椅子を増やしていきました。机なども片付けて椅子を増やしていっても、来場者は止まりません。しかし不思議なことに、「もうこれ以上は椅子を置くスペースがない!」というギリギリのところでちょうど来場者が止まりました。まるで会場のキャパシティに合わせて神々が人々を集わせてくれたかのようでした。
結局この日の来場者は200名以上。スタッフも合わせると250人程が参加したイベントとなりました。中には遠く四国や熊本からわざわざ日帰りでこのイベントのために来てくださった方たちもいらっしゃいました。
奇しくも実行委員会のメンバーたちが当初からイメージしていた「200人以上」というイメージ通りの数となったわけですが、十分な告知をしたわけでもなく、しかも記録的な大雨の中でのこの来場者は、驚きに値するものでした。日本でのバクティヨーガの夜明けのために、神々が手助けしてくれたのでしょうか。いやそもそも、すべては神の計画として決められていたことだったのかもしれません。そう思わざるを得ないような見えない力を感じるイベントでした。
さて、メダサーナンダさんによるクリシュナ供養の儀式は、予定時間を大幅にオーバー笑。インドの方ですので、やはり時間の感覚は日本人よりも大らかです笑。しかし参加者の方々は真剣に集中して儀式を見守っていました。
その後、メダサーナンダさんによる講話の後、いよいよ無料カレーランチの時間の頃には・・・なんと空はすっかり晴れ渡っていました! そこでさわやかな雨上がりの空の下、野外で美味しくカレーをいただきました。
そもそもクリシュナが生まれたときも激しい雨が降っていたとされ、クリシュナの生誕祭は雨になることが多いのだそうです。そして激しい雷は、「クリシュナ物語」にあるインドラ神のエピソードを思い起こさせます。インドラ神による激しい雷雨の攻撃に対して、クリシュナはゴーヴァルダナ山を持ち上げることで村人を救い、インドラ神の傲慢さを打ち砕いたのでした。あれほどの激しい雷雨がちょうどランチ前にからっと晴れたのを見て、参加者たちは「きっとクリシュナがゴーヴァルダナ山を持ち上げて守ってくれたんだね」と言い合っていました笑。
さてこのランチのカレーも非常に美味しいものでした。カイラスのインドカレーはもともと美味しいと評判なのですが笑、この日のカレーは格別に美味しく、本場インド人のメダサーナンダさんも絶賛していました。神々が特別に恩寵のスパイスを加えてくださったのかもしれませんね!
カレーの後は、この日のために特別に作られたバクティヨーガのビデオ、そしてインドで大人気の3Dアニメ「リトルクリシュナ」の上映会です。
そしてその後、無料ヨーガ講習会が始まりました。このヨーガ講習会目当てにいらした方も多数いらしたようですが、時間が押していたのと参加者が多かったために、当初の予定を変更し、アーサナは無しで、気功・呼吸法・ムドラー・瞑想を短時間やるスタイルでおこなわせていただき、その代わり、後日大阪でおこなうヨーガ講習会にこの日の参加者を無料で招待させていただくことにしました。
しかし短時間とはいえ、やはり祝福があったようで、生まれて初めて蓮華座が組めて自分で驚いている人や笑、初めておこなう本格的なヨーガ修行に満足された方も多くいらしたようでした。
その後、インド音楽の準備の間に、特製のチャイとラドゥ(インドのお菓子)によるティータイム。このチャイもラドゥも美味しいと大好評で、多くの人がレシピを知りたがっていたそうです。
さてこの後はいよいよインド音楽です。関西を代表するインド音楽家である、バンスリー(横笛)のGumiさんと、タブラのバヤンさんによる即興コラボです。
テーマとある程度の音階だけが決められており(ラーガ)、あとは本当に二人の即興で演奏するのだそうです。この日はクリシュナの生誕祭ということで、クリシュナにまつわる伝統的な「ヴリンダーヴァン・ラーガ」で演奏してくださいました。
もともとクリシュナが好きで横笛を始めたというGumiさんの演奏は、本当に心に響くものでした。パートナーのバヤンさんもいい味出しています^^
そして最後はヴォーカルのMAYAさんも加わり、「デーヴァキーナンダナゴーパーラ」を会場皆で合唱しました。
その後、本日のイベントの最後のメニューとして、ビデオ上映会の第二部が始まりました。このとき上映されたバクティヨーガのビデオは非常に感動的で、まさにバクティヨーガの幕開けを示唆するような内容でした。参加された方も涙をぬぐっている姿がチラホラと見られ、「なぜかわからないけど感動して涙が出た」などと仰っていました。心の中に眠るバクティの灯火が目覚めた人が多くいたのかも知れません。
さて、メダサーナンダさんは帰りの新幹線に間に合わせるために余裕を持って夕方頃に会場を出る予定だったのですが、バクティヨーガを分かち合う皆と一緒の空間を去りたくなかったのか、なぜかいつまでも時間を忘れて会場にいらっしゃいました笑。そしてもうギリギリの時間になって慌てて会場を出て行かれました。
メダサーナンダさんは前日の準備のときにも、大阪のヴェーダーンタ協会の勉強会の後で疲れているにもかかわらず、ずっと会場にいて、皆の準備の様子を見守っていました。スタッフが夕食に連れ出そうとしても断って、とうとう22時過ぎに会場が閉まるまで皆の準備につきあい、その後、遅い夕食をとられました。スタッフが付き添っていったのですが、夜遅かったのでどこも開いておらず、仕方なく居酒屋に入り、そこでお茶漬けを召し上がったそうです。インドにもお粥系の料理はいくつかありますが、初めて食べる日本のお茶漬けのおいしさに驚き、絶賛していたそうです笑。
また、今回のイベントはすべて無料のイベントであり、営利目的無しの純粋な神事・奉納でしたので、プロとして活躍されている演奏家の方々にもノーギャラで参加していただいていたのですが、忙しいスケジュールを割いてわざわざ参加してくださったメダサーナンダさんには感謝の意味を込めてお布施をさせていただいたのですが、メダサーナンダさんは結局それも受け取りませんでした。
さて、このビデオ上映で、予定されていたプログラム自体は終わりだったのですが、最後にシメとして皆で「マハーマントラ」を歌うことになりました。
演奏は我々ヨーガ教室のインストラクターのメンバーで作った「カイラスバンド」笑。ハルモニウム担当のRamkoさんは音大出身の本格派ですが、あとは趣味でやっていた程度で、ヴォーカルの私に至っては全く音楽経験がありません笑。そんなカイラスバンドと、関西を代表するインド音楽家のGumiさんとバヤンさんによる奇跡のコラボ笑!
この最後のキールタン、皆で一つになって非常に盛り上がり、とても良いシメとなりました。非常に感動的な一体感で、ずっと皆で一緒に歌っていたいと思うひとときでした。
帰り際の参加者の一人に、「忘れていたものを思い出させていただきました。ありがとうございました」と挨拶されました。同様の感想を抱いた方は多くいらしたようです。本当に良いイベントになりました。人為的な計画があったようで実は全くなかったような不思議なイベントで、まさに日本におけるバクティヨーガの幕開けのために、神々が運営していたイベントであり、我々はただ道具としてお手伝いさせていただいたような感覚でした。
またこの日、様々なトラブルにより、なぜかカメラがことごとく何台も壊れたり、カメラやビデオがうまく撮れていなかったり、全く映っていなかったりという現象が相次ぎました。映ってはいけない神々たちもお忍びで参加していたからかもしれません笑。
この日を境に、もっともっとバクティヨーガの灯火が日本中に広がっていきますように!
次回はまだ日程は未定ですが、横浜などの関東での開催を考えています(神々が)。お楽しみに^^!
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