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ハリダース・タクル(7)

◎ニラーチャルにおけるハリダースとマハープラブ

 出家後、マハープラブはニラーチャルに行きました。
 後に、ベンガルから多くの信者たちが、彼のダルシャンを受けにニラーチャルに行ったのでした。
 ハリダースも彼らと共に行きましたが、ニラーチャルに到着しても、マハープラブに会いには行きませんでした。
 マハープラブは、彼を見つけてくるように信者たちに言いました。
 彼らはハリダースが道端に座ってるのを発見し、彼に、なぜマハープラブに会いに行かないのかと尋ねました。
 ハリダースはこう答えました。

「わたしは、最も低いカーストである不可触民です。
 ですから、マハープラブが住んでおられるところへは行けません。
 祭司やジャガンナートのしもべたち、そしてその他の信者たちが、ひっきりなしに来るでしょう。
 彼らはわたしに触れるとけがれてしまうのですよ。
 ですからわたしは、人里離れたどこかの庭園に住処を見つけます。」

 マハープラブはこれを聞くと、自らハリダースに会いに行きました。
 彼がハリダースを抱擁しようと腕を広げると、ハリダースはこう言いました。

「駄目です。主よ、いけません。
 わたしに触れないでください。わたしはあまりにも卑劣なのです。」

 それでもマハープラブは彼を抱擁し、こう言いました。

「ハリダースよ! わたしはお前に触れることで浄化されるから、お前を抱擁しているのだよ。
 わたしはお前のように純粋ではない。
 お前はハリナーマ・キールタンというかたちで絶えず4つのヴェーダを唱え、供儀を行ない、それらを何百万回も行なっている。
 お前よりも清らかな者が他にいるだろうか?」

 ハリダースは、マハープラブが住んでいるガムビラから少し離れた場所にある庭園に住みはじめ、バジャンを行いました。
 彼は自分をけがれた者と見なしていたので、ダルシャンを受けにジャガンナート寺院には行きませんでした。彼はその寺院の尖塔を見るだけで満足していました。
 マハープラブは毎日、ジャガンナートのダルシャンを受けた後に、ハリダースのもとに行きました。そしてマハープラブの召使いのゴーヴィンダは、毎日ハリダースにジャガンナートのプラサードを届けに行きました。

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