スワミ・プレーマーナンダ「信者への奉仕」(1)
スワミ・プレーマーナンダ「信者への奉仕」
ゴークラダース・デーは、私たちにこう語りました。
「ある日ベルル・マトで、みんなが食事の席に着いて、プラサードを給仕する準備ができたとき、バブラム・マハラジ(スワミ・プレーマーナンダ)の席がまだ空いていた。誰もマハラジがどこに行かれたか分からなかった。みな食事をとても食べたかったが、座って待っていた。ついにバブラム・マハラジは、お腹の空かせた男を連れて到着し、彼を自分の席に座らせた。彼はその時、大喜びでダンスのポーズをとり、『タクルに勝利あれ! タクルに勝利あれ! タクルに勝利あれ!』と言いながら、同時に三度手を打った。そしてその後、バブラム・マハラジは退出した。」
ヴィシュワナーターナンダは、こう言いました。
「別の日、昼食が終わって、皆が休憩のために退出しようとしていたとき、若い子供とともに年老いた紳士が僧院に到着した。バブラム・マハラジは心から彼らを歓迎して、すぐに彼らに食事させるための手配をし始めた。その子供は幼く、ミルクを欲していたが、その時間にどこでミルクを見つけることができるだろうか? タクルのために取っておかれたいくらかのミルクの一部が、伝統的なジヌク(子供へミルクを食べさせるための特別なスプーン)の代わりにティースプーンを使って、子供に与えられた。この紳士と子供は僧院にとっては赤の他人だったにもかかわらず、バブラム・マハラジのこのような温かい歓迎を受け、彼らは圧倒されたのだった。」
プラナヴァーナンダは、こう言いました。
「あるとき、およそ十人か二十人ほどの男女が、東ベンガルから、ドッキネッショルのカーリー寺院へ聖地巡礼した後、ボートに乗ってマトにやってきた。ガンガーの満潮により遅れ、彼らが到着したときはもう、午後三時近くになっていた。彼らは食事をとっていなかった。マトで急いでダルシャンなどを受けた後、カルカッタへ向かって出発し、そこで昼食をとるつもりであった。
しかしバブラム・マハラジには考えがあったので、彼らの反対にもかかわらず、マトで食事を配膳した。食事スペースに席が配置され、シャルの葉に乗ったチラ(乾燥させ、平らにしたご飯)と、固いココナッツの果肉の塊、糖蜜、そしていくつかの果物等、タクルに捧げられた食事のおさがりが、彼らに給仕された。彼らの喜びは筆舌に尽くしがたかった。
2、3日後、彼らはフルーツ、ヨーグルト、お米、レンティル豆(ダル)、塩、油、そしてスパイスなど、マトのためにさまざまな品物を持ってきた。
今度は彼らは通常の食事時間にプラサードを受け取った。バブラム・マハラジは仰った。
『見よ、私たちはただチラ(乾燥させ、平らにしたご飯)、固いココナッツの果肉の塊、糖蜜を彼らに与えただけなのに、今日彼らは数えきれないくらいたくさんの素晴らしいものを、供養のために持って帰ってきてくれた。』
後に、彼らの多くはイニシエートを受けるために再びやってきた。彼らの幾人かはラージャ・マハラジ(ブラフマーナンダ)からイニシエートされた。
ラージャ・マハラジは、兄弟弟子(プレーマーナンダ)に尋ねられた。
『バブラムダ、君はどこからそのような奇妙な人々を集めてきたのだね?』
彼の返答はこうだった。
『わたしはあなたが多くの毒を吸い取る力があると知っていましたので、彼らをあなたのもとに送ったのですよ。』」