スワミ・トゥリヤーナンダの書簡集(14)
1912年5月5日
カンカルにて
親愛なるスレシュ[スワミ・ヤティシュワラーナンダ]へ
4月28日付けのあなたの手紙を受け取りました……。
ヴェーダーンタの主要な聖典は、ウパニシャッド、バガヴァッド・ギーター、そしてプラスターナトラヤとも呼ばれているブラフマ・スートラです。人はこれら三つの源となる聖典に関する十分な知識を持つべきです。なぜならば、ヴェーダーンタには多くの聖典があり、それらをすべて読むことはできないからです。パンチャダシー、ヨーガヴァシシュタ、それからヴィヴェーカチューダマニーもまた有名なヴェーダーンタの聖典です。パンチャダシーを十分に学ぶことによって、非二元のヴェーダーンタをよく理解することができます。
何にもまして、サーダナー(修行)を行なうことが必要です。ヴェーダーンタの真理を経験することが最も重要なことであり、それはサーダナーによって可能となるのです。聖典を学ぶことは間接的な手助けにすぎません。
愛を込めて
トゥリヤーナンダ