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シュリー・チャイタニヤ・マハープラブ(15)

【ラーマーナンダ・ローイとの出会い】

 この巡礼の中で最も注目すべき出来事は、ヴィディヤーナガルで、ヴァースデーヴァ・サルヴァバウマが勧めた、ラーマーナンダ・ローイとの出会いでした。ヴィディヤーナガルは現在のラージャムンドリの東の戦略的ポイントに位置しており、ラーマーナンダ・ローイはその地域の支配者でした。
 聖なるゴーダーヴァリのガートで沐浴後の休息をとっているときに、チャイタニヤとラーマーナンダ・ローイは出会いました。チャイタニヤの霊的光輝はローイを惹きつけ、彼はチャイタニヤのそばへ行き、謙虚に敬礼をしました。すぐに二人は話を始めて、お互いの信仰と智慧を称賛し合いました。チャイタニヤの神性に気付き、ローイはチャイタニヤにヴィディヤーナガルで最低10日間の滞在を請い願い、チャイタニヤはその要求に応じました。
 夜通し交わされた会話の中で、チャイタニヤは、ローイを彼の道具にするために、絶えず質問を繰り返しながら、クリシュナ信仰について微細な教えを明らかにしていきました。

 最初にチャイタニヤはローイに、無私の愛を得ることはどういうことかと聞き、ローイは、神への捧げものとして個人の義務を果たすことだと答えました。チャイタニヤはもっと細かく答えるように要求し、ローイは、神への愛のためにすべてのカーストの義務を放棄し、彼のみに避難処を求めることだと答えました。さらなる意味を示すよう命じられたローイは、少しずつクリシュナへの愛の深さを明らかにしていきました。

 ローイは次に、バララーマのクリシュナへの愛のような兄弟愛の深い愛のかたちについて述べました。
 さらに深い段階として、ローイは、子供のクリシュナに対するナンダとヤショーダーの親の愛について述べました。
 それよりもさらに深い愛の形があるかと聞かれ、ローイは、ルクミニーや他のクリシュナの妻たちが持っていたタイプの、夫婦の愛だと答えました。
 主はしかし、これにさえも満足しませんでした。そのためローイは、ゴーピーたちのクリシュナへの愛はさらに深いと言いました。そのような愛で、ゴーピーたちは、どんな社会的批判も気にかけず、クリシュナを追いかけました。彼女たちは彼のために自分自身をも放棄したのです。したがって信者は、クリシュナのために彼自身を放棄するべきでしょう。

 さらに深い愛の形を思索せよと言われ、ローイは、ラーダーの愛が最も高度であると答えました。この愛は、身勝手さで汚染されたものが皆無であるというのです。クリシュナの慰めだけが彼女の唯一の関心であり、少なくとも個人的悩みや社会的迫害は、彼女を思いとどまらせることはありませんでした。ラーダーは歌いました。

「彼に思い出させて、もし忘れてしまっているなら。最初にお会いしたときに瞬間的に感じた愛を。なお大きくなっていくそれは、私をどこにいざなうのでしょう。男性と女性は恋に落ちると人は言う。しかし私には、男女の意識はないのです。クリシュナへの愛は、測ることができないのです。」

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