シュリー・クリシュナ・カルナームリタ(1)
シュリー・クリシュナ・カルナームリタ
シュリーラ・ビルヴァマンガラ・タクル著
如意宝珠であり我が師であられる、ソーマギリに栄光あれ。
クジャクの羽を頭にいただく神の至高なる顕現であられる我が師に栄光あれ。
如意宝樹のようなその蓮華の御足という木陰の下で
ジャヤシュリー(ラーダーラーニー)は、永遠なる伴侶との超越的遊戯の味を楽しむ。
一人の青年として現われ、天女の指先から落ちる如意宝樹の花で満たされている御方がいらっしゃる。
その少年は全く気ままで、超越的な至福の境地にありながら、名高い横笛の音を奏でている。
その少年は光り輝く何千ものゴーピーたちに囲まれている。横笛の調べに恍惚となりすぎて、ゴーピーたちはその衣が何度も何度もずれ落ちそうになり、そのたびに衣が落ちないように押さえている。
世界で一番気前の良いその少年は、自己を明け渡した信者たちの手に、生と死からの解脱をお授けになる。
青黒い若き少年に礼拝いたします。彼は愛の刺激を最高潮にまで引き上げ、踊りながら流し目で見ることでラーダーを歓喜で脱力させ、ラーダーとその友達から流し目で見られると今度は自分が歓喜で脱力してしまう。
甘露の波のようなその少年の美しさは、ラーダーとその友達の眼に極度の渇仰を生み出し、逆に彼女たちの甘美な美しさは、その少年を彼女たちに会いたい気持ちに駆り立てる。
ラーダーは、哀愁を帯びた一瞥でもってその少年に心を込めて礼拝し、その少年はラーダーとその友達と一緒にヤムナーの岸辺で愛のこもった遊戯を楽しむ。
愛の美を確固として支配する愛の神カーマデーヴァの源である若き青い肌の少年に礼拝いたします。