シュリークリシュナ・カルナームリタ(16)
わたしたちの眼にとっての涼やかな香油である主は、
頭にはクジャクの羽を戴き、体にたくさんの鈴の装飾をつけて、わたしたちの前にお現われになる。
愛の高まりで、主の腕と眼は休みなく揺れ動き、主の蓮華の御顔という月は、柔らかな優しい笑顔という光を放っています。
この子(クリシュナ)は、牧童やゴーピーたちの憩いの隠れ家を彩る装飾であり、
すべてを魅了する陽気な一瞥を投げかけ、
優しく柔らかな笑顔という富を備えた月のような御顔をして、
わたしのハートに喜びを与え、わたしのハートの中に深く入って来られるのです。
なんと素晴らしいことでしょう!
クリシュナが口に当てている横笛の音が、わたしたちのまさに目の前に、
筆舌に尽くしがたい神の愛の洪水となって押し寄せてきます!
これは、デーヴァたちの世界でも稀なことでしょう。
わたしたちの愛しき御方、わたしたちの神、わたしたちの命の命であるクリシュナは、三界を歓喜に包むのです。
わたしに近づいてくるこの人は、タマラ樹のように青黒い色で、
星々のような眼は魅力的で、休みなく動き、
御顔は、空に昇る月のように喜びに輝いています。
その御方は、陽気に横笛を吹き始めるのです。
その彼が、わたしの命の命。