サーダナーの指針の花輪(491~500)
491.
心の声を聞くな。
瞑想の寂静の中で、至高の魂の声を聞け。
492.
禁欲生活は、解脱のために、心を整えて瞑想するための準備作りである。
493.
心を律して欲望を静めることなく、単に肉体の苦行をおこなうだけでは、解脱に至ることはできない。
494.
真夏の太陽の下で立ち続けたり、真冬に冷たい水に浸かったりするのは、頭の鈍い者がおこなう、バカバカしい忍耐の行である。
495.
蟻塚を叩いても中にいる蛇を殺すことはできないように、肉体にいくら拷問を加えても、心を殺すことはできない。
496.
タパスとは、集中と瞑想である。
497.
あなたの強さをすべて集中させて、感覚の対象から心を走り去らせなさい。
498.
エゴイズムというヤギと、怒りという牛を、生け贄の供物としなさい。
499.
オレンジ色の服を着て、髪と髭を剃り、首に数珠をかけ、体に灰を塗りたくり、水差しと杖を持つ――単にこのようなことだけでは、人はヨーギー、サンニャーシ、聖者になることはできない。
500.
修行における最初のステップは、正しい決意、熱意を持つことである。
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