サーダナーの指針の花輪(211~220)
211.
この相対的な世界には、絶対的な善も、絶対的な悪もない。
様々な人々の経験によって書物などに記されたすべてのものは、真理の中のほんのわずかな一粒である。
これを忘れるな。
212.
世俗的な友人を増やしてはいけない。
この世には、真に誠実な友人などはどこにもいない。
人々はただ利己的な目的のために結ばれるのである。
あなたのハートの中の真我こそが、真の友である。
神は、常にあなたの真正なる友である。
たとえあなたが彼を忘れるとしても、彼は彼のハートの中に、あなたの永遠の幸福を携えている。
213.
おお、求道者たちよ! 毎日、この三つのポイントを憶念し、忘れないでいなさい。
(1)ダッタートレーヤ、シャンカラ、ジュニャーナデーヴァ、ラームダース、トゥラシーダースその他のような、すでにゴールに達した聖者たちのことを、憶念し、忘れないでいなさい。
これは、あなたのサーダナにおいて、大きな刺激と熱意を与えてくれるだろう。
(2)死、病、老い、そしてその他の、この世の苦しみについて憶念し、忘れないでいなさい。
(3)この世界が、空の青さのように実体がないものだということを憶念し、忘れないでいなさい。
このように考えることは、あなたの中に偉大な放棄の心を引き起こすだろう。
214.
誰とも、あまり親密になりすぎないようにしなさい。特に異性とは。
過度な親密さは、お互いへの軽視を生む。
あなたは、心のシステムをよく知らなければならない。その後でのみあなたは、様々な人々とある程度親密になることもできる。
しかし過度な親密さは、決裂と反目、遺恨で終わる。
215.
ニヤマ(歓戒)の遵守において、あるいは信仰的な話題や神の話題において、わずかな軽薄さも示してはならない。
神の道においては、軽薄であってはならない。非常に真面目でなければならない。
さもなければあなたに進歩はない。古く悪しき習性や悪しき道を改善することはできないし、今いる溝の中から出ることもできない。
216.
すべての人々に親切でありなさい。
五感を信頼するな。
この二つは、あなたを解放に導くのに十分な修行である。
217.
サティヤン・ヴァダ――「真理を語れ」
ダルマ・チャラ――「ダルマに則って行為せよ」
――これらもまた、あなたをこの地上の生存からの解放へと導く。
218.
ヴェーダの要旨は、「インドリヤの制御」である。
219.
あなたにとっての重要な義務は、自分の感覚を制御することである。
これが主要な義務である。
家族を支えることその他は、あくまでも副次的な義務である。
あなたは、あなたの中に潜んでいる神性を広げるために生まれてきたのだ。
サルヴァブーテーシュ・グーダハ――すべての衆生の中に潜んでいる。
サルヴァブータ・アンタラートマ――すべての衆生の内なる真我が。
サルヴァブーターディヴァサハ――すべての衆生の中に、永遠に。
220.
毎日、修行日記をつけなさい。
あなたの進歩、日々の日課、その他の詳細について記しなさい。