サーダナの指針の花輪(51~60)
51.
あなたの心はまだ、未熟で粗雑である。
完全なオーバーホールと、抜本的な再生が必要である。
あなたの心はまだ、世俗の思考の波と、ありふれた世間の揺れでいっぱいである。
注意しなさい。用心しなさい。
用心深く、慎重でありなさい。
目覚めなさい。
正智しなさい。
警戒していなさい。
52.
自分の心は決して甘やかさず、わがままを許さないようにしなさい。自分の心に寛大になってはいけない。
「かわいい子には旅をさせよ」という思いで、自分の心を扱いなさい。
心を常に正しい位置に保つように注意し、もし心が誤りを犯したならば、罰しなければならない。
心が正しい位置から一インチでも動くのを許してはいけない。
心が外的な対象を楽しもうとするときはいつでも、識別智の棒を振りかざしなさい。
これらの実践と修行によって、感覚のコントロール及び心の浄化を獲得しなさい。
53.
修行の道は、茨に満ち、でこぼこであり、険しく、急な坂道のようで、また滑り落ちやすい。
しかし、徳が高く、ブラフマンの智者であるグルを導き手として帰依するならば、何の問題もないだろう。
54.
修行の道においては、疑いなく、様々な困難に悩まされるだろう。
それは、カミソリの道である。
あなたは何度も倒れるだろう。しかしそのたびにあなたは、素速く立ち上がり、そしてより強い熱意、大胆さと勇気を持って、明るく陽気に、再び歩き出さなければならない。
明智の丘というゴールに至るまでは、あらゆる障害は、上昇のための踏み台なのである。
55.
大いなる志を持つすべての修行者は、修行の道において様々な困難に立ち向かわなければならない。
あなたは落胆する必要はない。あなたのすべての勇気と強さを奮い起こして、何度倒れても、そのたびにエネルギーと力を倍増させて、再び歩き出しなさい。
56.
世俗的な考えが心に入り込もうとするときは、すぐにそれらを蹴飛ばし、跳ね返し、拒絶しなさい。
神の道への献身を、堅固に保ち続けなさい。
57.
落ち込み、憂鬱、落胆、意気消沈、疑念、恐怖、不安――これらは、ある程度進んだ修行者でさえもぶつかりがちな障害である。
それらは、正しい思索とサットサンガ(師や法友たちとの善き交わり)によって、速やかに取り除かなければならない。
58.
落ち込み、憂鬱、落胆、意気消沈――これらは時々やってきて、あなたを煩わせる。
心はあなたに反乱を起こす。
感覚的な欲望が、あなたの足を引っ張る。
習性の暗流は心の表面に噴出し、あなたを苦しめる。
感覚的欲望への思いは、あなたの心を動かし、あなたを圧倒しようとする。
そのようなときこそ、堅固であれ。
不退転の決意を持て。
そしてこれらの一時的な障害を乗り越えなさい。
それらの障害を、自分自身と同一化するな。
ジャパの時間を増やせ。
これらによって、すべての障害は消え去るだろう。
59.
疑念や不信は、悟りの道における大きな障害である。
それは、精神的な進歩を止めてしまう。
これは、サットサンガ、教学、正しい思いと思索によって、取り除かれなければならない。
不退転の確信と揺るぎない帰依心によって、疑念や不信が二度と生じないように、滅尽しなければならない。
60.
習気の力は非常に強い。感覚的欲望と心は非常に荒々しく激しい。
それらと何度も何度も戦い、勝たなければならない。
これが、修行の道が『カミソリの道』と呼ばれる理由である。
しかし断固たる決意と鉄の意志を持つ者にとっては、このような『カミソリの道』においても何の困難もない。