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コータリ

「コータリ」

 トーグセーパとしても知られるコータリは、ラーメーシュヴァラの地に住んでいましたが、のちにそこから四日行ったところに移り住み、住居と農地を開くために、ある山を掘っていました。すると、シンハラの王に招かれていた師シャーンティパは、マディヤデーシャに向かう途中、山の畑をたまたま通りがかり、コータリに聞きました。

「何をしているのですか?」

 コータリは師に恭しく礼拝し、山を耕していると答えました。そして、
「山を掘ってどうするのか」
と聞かれると、コータリは答えました。
「悪しき王たちのために、土地が台無しになりました。人々はみな苦悩し、心が安らぎません。開墾地すらないこの地で、私はこの山を掘って、ここに住居と農地を作るのです。」

「もし私が山を耕すためのマントラの教えを知っていたら、お役に立ちますか?」
とシャーンティパは尋ねました。

「ええ、役に立ちます。」
とコータリは答えました。
 
 そこでシャーンティパは言いました。

 あなたが行なっているような行為は、身体を消耗させる。
 それゆえ、この行為はとても悪しきもの、
 六つの誤った行為です。

 しかし真には、土地を耕すことは布施であり、
 他者を傷つけないということは戒であり、
 苦しみを耐えるのは忍耐であり、
 成し遂げるのは精進です。
 ゆるぎない集中は禅定であり、
 それを知るのは智慧です。

 六つの誤った行為を捨てよ。六つの正しい行為を行なえ。

 師に恭敬する布施と、
 自分の心の連続体を守る戒と、
 心の本性に耐える忍耐と、
 心の本性を観想する精進と、
 ゆらぎのない禅定と、
 そして心の本性を知る智慧を、
 常に修行せよ。

 コータリが「その意味をまとめたものをお説きください」と言うと、シャーンティパはまた語りました。

「グルを敬いなさい。
 すべての苦楽は自分自身の心から生じます。
 自分自身の生まれ持った心の意味について瞑想しなさい。心の原初の性質は、不変なるものだからです。
 明瞭で妨げられない明晰な完全なる叡智によって、鍬で耕すように掘れ。
 このような心の理解と心の開墾の二つの努力は、左右の手のようなものです。両方一緒になされなければなりません。」
 
 続いて、次のような詩を歌いました。

 すべての楽と苦しみは、自分の心から生じる。
 私はこの教えで、心の山を耕そう。
 物理的な山を耕すだけでは、
 原初の大楽を悟ることはないだろう。

 そのようにコータリは瞑想し、十二年でシッディを得ました。そして生ある者たちに多くの利益をなしたのち、彼はまさにその身体で、ダーカの世界に行きました。

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