グル・バクティヨーガ(75)「霊性の教えの要旨」
第八章「グル・バクティについての主要な覚え書き」
◎霊性の教えの要旨
解脱者であるグルへの奉仕、グルによって書かれた書物、そしてグルの聖なる御姿の瞑想は、グル・バクティを進める黄金の媒体である。
名声、名誉、権力、富、セックスを追い求める弟子は、サットグルの蓮華の御足への真の信仰を培うことができない。
学ぶべきものの範囲は非常に、非常に広い。そして獲得すべき叡智は無限にある。ゆえに、グルは必要不可欠である。
タイッティリーヤ・ウパニシャッドにはこう書かれている。
「叡智について。師は最初のフォームであり、弟子は最後のフォームである。叡智はそれら二つを繋ぐものである。そして教えは、それらを繋いでいる媒体である。これが叡智の場である。」
カタ・ウパニシャッドにはこう書かれている。
「さまざまな方法で説かれているその真我は、智慧のない者によって説かれるとよくわからないが、ブラフマンに確立された者によって説かれるならば、そこには全くの疑いの余地がなくなる。微細なものよりもさらに微細な真我は、単なる知的訓練によっては得られない。グル・クリパー(グルの恩寵)のみが、叡智を授けてくださる。」