グル・バクティヨーガ 補遺(9)「グル・クリパー(グルの恩寵)を得る方法」①
「グル・クリパー(グルの恩寵)を得る方法」
1952年9月2日 スワーミー・チダ―ナンダジのスピーチより
崇拝されし不滅なる自己たち
今日は、グルとしての神聖なる現れに対して最も吉兆な日であるから、私はあなたたちの前に、特別にいくつかの祈りの言葉を提示しよう。
よって私は、グルとグル・クリパー(グルの恩寵)について話す。
このアシュラムで、われわれはグルとグル・クリパー(と自分たちとの関係)を、逆さまに見ている。グルが弟子に仕え、弟子がグルに指示を与えて、グルはそれに従わざるを得なくなっている。
これが事実ならば、われわれは今一度これと逆の態度を正しく取るようにしなければならないと、私は思うのだ。
グル・クリパーは素晴らしく、神秘的な要素であり、それによって求道者は人生の至善、真我の悟り、神のダルシャナ(見神)、モークシャ(解脱)、つまりすべてのものを得ることができると、われわれは聖典から教わった。――弟子がサーダナーを行おうが行うまいが、資格があろうがあるまいが、グル・クリパーは霊的な自己に働く通常の法をすべて無視して、人を超越的な至福へと連れていく。
もし聖典を信じるならば、われわれは、グル・クリパー以外に、生きているうちに完成を得るために必要なものは何もない、と言わなければならない。