イエス・キリストの生涯(4)
◎神の化身のグル探し
聖ザカリアとエリザベスの息子である洗礼者ヨハネは、天使ガブリエルの予言に従って、人々に洗礼を施しはじめ、人々が救世主イエスの神光を受けられるための準備をしました。
救世主イエスはその頃、三十歳になろうとしていました。彼はヨルダン河のほとりでヨハネから洗礼を受けようと、ヨハネを捜しました。ヨハネはイエスの神性に気づき、このように尋ねました。
「私こそがあなたから洗礼を受ける必要があるのに、あなたが私のもとに来られたのですね。」
しかし、主は「神の悟りはグル(導師)を通じてのみ得られるものである」という模範を人類に示そうと思っておられました。そして洗礼が終了するとともに、救世主イエスは、鳩のように彼に神が降りて来るヴィジョンを見ました。そして、天から声が聞こえてきました。
「汝はわが息子なり。わたしは汝にとても満足している。」
洗礼者であったヨハネでさえもしばしば、救世主イエスは自分よりも偉大であると公言しました。しかし、主の師に対する信仰心を見てください! 彼はこうおっしゃったのです。
「女性から生まれた者たちからは、洗礼者ヨハネよりも偉大な者は現われません。」
グル(導師)への信仰は、神の世界への扉を開く鍵なのです。至高者でさえ、この地上に降りて来るときは、この「グル・バクティ」の模範を示されるのです。