アラク・ド・ガクへのアドヴァイス(7)

遠く離れて暮らす友や家族への
愛と情は一層深まる。
しかし身近にいるとそう感じ難し。
親密さはただ苛立ちを招くだけ!
孤独の中で育まれた信仰と慈悲は
高貴なる者、卑しき者、その他すべての者に向けられ
願いの縄で悟りの行ないに結びつけられれば
未来の生涯を通じて、決して解けることはない。
虚しい言葉で香る広大な葉も
蛇の冷たく邪悪な感触に抱かれることがある。
しかし、白檀のような微妙な意味を掴んだ者には、
わたしのような老犬と別れることに何の不幸があろうか?
もしこの老犬が生き延びて、九年後もここにいれば
再びその吠えるような説法を聞く機会があるだろう。
高貴なる者は経験の温もりによって形作られる。
息がまだ尽きていないうちに、遅らせることは誤りだ。
至高の慈悲深き師は、すべてのブッダ方の御姿そのもの。
その甘露の教えを心の奥底に染み込ませよ。
勤勉な修行によって生命のエッセンスを飲めば
この現世で不滅を得るだろう。――それは確約されたことだ!
しかし、心を調伏せずに独り静かに住まうだけなら
野生の獣や鳥と同じ。
至高の勝者ご自身がそうお説きになった。
ゆえに、外なる孤独と内なる孤独を結び合わせることが肝要なり!
-
前の記事
アラク・ド・ガクへのアドヴァイス(6)