アラク・ド・ガクへのアドヴァイス(1)

アラク・ド・ガクへのアドヴァイス
パトゥル・リンポチェ
聖なる菩提樹、一切の樹の頂点のもと
ただお一人、マーラとその軍勢を制し給う。
ただ慈愛の力によって――
完全なる覚りを開かれた至高の導師よ、わたしをお守りください!
おお、守護者よ、あなたは世界の王の位を
毒の食物のように軽んじて捨て去り給う
そして独り、静寂の森へと旅立たれ、
そこで瞑想を成就された――かく伝え聞く。
ゆえに、この喜ばしき山々の孤独は
至高の導師の継承者たちにとって家業の如し。
そして守護者ご自身が語られたように、
孤独に住することこそ真に歓喜の頂点なり!
森、庵、孤高の住処――
これらは勝者の継承者たちの外なる孤独。
私心と臆病な恐れを避けること――
これが、菩薩たちの内なる独立である。
ゆえに、外なる孤独のかたちを保ちつつ、
静寂と洞察をもって内なる煩悩を調伏し、
遍満なる善行を志すべし――
かくのごとき福徳を具えれば、真にブッダの継承者なり。
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