アシュターヴァクラ・ギーター 第八章 心
第八章 心
心は
これを欲しがったり
あれを嫌ったり
これにしがみついたかと思えば
あれをはねつけたりする。
今、怒ったかと思えば
すぐ喜んだりする。
こうして、あなたは束縛されるのだ。
だが、心が何も望まず
何も拒まないとき
喜ぶこともなく
怒ることもないとき
何も好まず
何も嫌わないとき
そのとき、あなたは自由だ。
何であれ
心が知覚するものに魅せられたとき
あなたは束縛されている。
何ものにも魅せられることがなければ
あなたは自由だ。
「私」がなければ
あなたは自由だ。
「私」があるとき
あなたは束縛されている。
このことを見極めなさい。
それはたやすい。
何にも執着してはならない。
何も嫌悪してはならない。
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