アシュターヴァクラ・ギーター 第七章 果てしない海
第七章 果てしない海
私は果てしない海。
世界という船に
あちらこちらから
風が吹きつける。
だが、私は揺るがない。
私は計り知れない深淵。
その中で世界という波が
現れては消え去る。
だが、私は現れも消え去りもしない。
私は無限の深み。
その中に
あらゆる世界が生まれ出る。
すべての形を超え
永遠に静かだ。
それでも、私は在る。
私はこの世界の中にはいない。
世界は私の中にはない。
私は純粋。
私は無限。
執着から解き放たれ
欲望から自由な
静寂。
それでも、私は在る。
なんと素晴らしい!
私は純粋なる智慧そのもの。
それ以外の何ものでもない。
世界はマジックショー!
だが、私には
何ひとつ受け容れるものはなく
何ひとつ手放すものもない。
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