それ
その境地に入っているというよりも
いつもつながっているというよりも
もとからこれというよりも
これしかないというか
段階もゴールもなく
土台も道も結果もない
それが結果といってしまえばそうかもしれないが
そういうわけでもない
ただし我々は普通は無明に落ちているので
この「当たり前のこと」に気づき続けること
いや、一度でも気づくことはなかなか大変なのだが
気づいてみるとそれは、
到達したというものでもなく
もとからあったというのも違うかもしれないが
もともとそれしかないというか
それに気づくために
修行者は一歩一歩、道を行く。
そして「それ」が発動して初めて、
道もゴールも、特になかったということに気づく。
過去も未来も今さえも、特にないようだぞ。
そして気づいた後も、その深まりは永遠に続く。
そう、道とか段階というより、深まりですね。
それに触ることができた人、
それを深めていける人は、おそらく、
その片鱗を、人々に分かち与えることができる。
その邪魔をするのはエゴ。