◎精子の死と変換
はい、そして詰まりがどんどん取れてきて、強烈なエネルギーがグーンと上がってて、しかも詰まりがない時。強烈な快感が生じます。特に背中を中心にものすごい快感に襲われます。
これはね、もうまさに性的なエクスタシーに近い。まだこの段階では。
さっき言ったように男性の性的快感ていうのは、精液、精子が道を通るときに快感を生じるわけですが、この場合は、同じ精子みたいなものが、精子を作り出していた徳のエネルギーが、クンダリニーという崇高なものに姿を変えて、それがこの道を通っているわけだから、快感なんです。
ちょっとまた、下の話になるけれども、男性の場合、……私女性じゃないんで、ちょっと男性中心の話になってしまいますが、男性の場合普通、いわゆる禁欲っていうのはなかなか大変です。禁欲っていうのは大変なんだけど、例えば無理やり禁欲した場合、例えば夢精とかしてしまうかもしれないね。しかし、クンダリニー・ヨーガのこのシステムができ始めると、全く大丈夫になります。で、夢精もしなくなります。じゃあ元気ないのかっていうと、超元気になります。
なぜなんだっていうと、これは私の・・・・・・研究というか、理論でもあるんだけども、さっき言った強烈な熱が生じますね、修行すると。特にチベット仏教とかでは、このへその下辺りに熱を生じさせるわけだけど。実際にこの辺りからガーッと熱が発生するわけです。で、知ってる人は多いと思いますが、男性の精子って熱に弱いんです。男性の性器がなんで外に出てるかっていうと、体の中にあるとその熱でやられちゃうんです。だから冷やしてるんだけど。
クンダリニー・ヨーガの修行をしていると体中、特に下腹部がガーッと熱くなってきます。これでたぶんね、精子が死ぬんです。死んだ精子はどこへ行くのかっていうと、いったん体に再吸収されて、で、気が下がっているとまた精子になります。でもクンダリニーの気の上昇のプロセスができていると、クンダリニーのエネルギーに変換されるんだね。
で、最初から言ってたように、それは我々に快感をもたらすエネルギーだから、それがちょっと前は雑だったけども、もうちょっと微細な感じになって、それが性器ではなくて背中の神聖なる気道を上がってくんです。よってそれは快感なんです。よりその、なんていうかな、研ぎ澄まされた快感。
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