◎無想サマーディ
【本文】
ヴィラーマプラティヤヤービヤーサプールヴァハ サンスカーラシェーショーニャハ
もう一つのサマーディは、心の活動を止める想念を修習した結果生じた境地で、もはや行だけしか残っていない。
もう一つのというのは、これは書いてないけど、無想サマーディのことですね。つまり有想と無想のサマーディがありますと。有想というのはまだヴィタルカ・ヴィチャーラ・楽・我想といった心の働きが残っているサマーディ。もう一つというのは無想――つまりそういったものがなくなった状態。それは心の活動を止める想念を修習した結果、そこに行きますよと。そのときは何があるかというと、行しかないと。
行しかないというのは、行はあるんだけど――行というのは難しいんだけど、一番心の奥にあるデータといってもいいし、あるいはカルマの流れといってもいいし。これは常にあるんです。常にあるんだけど、それに対する実体視とか、そこがまだないし、それからその行自体もまだ展開してないというか。だから行が展開してない状態で、それを別に実体視もしていない状態。このサマーディね。
これはサマーディだから、まだ一時的なものなんだけど、この状態に入った状態が無想サマーディですよと。
-
前の記事
苦しい経験はどれも -
次の記事
◎低い解脱にはまるな