◎全宇宙の一切が
【本文】
『真理を体得した賢者を恭しく礼拝し、真心をもって仕え、真理を学ぶが良い。
そうした聖師のみが、弟子に無上の叡智を授けることができるのだから。
パーンドゥの息子よ! 無上の叡智を得ることで、君は再びこのような迷妄に陥ることはなくなるであろう。
なぜなら、全宇宙の一切が君の真我の中にあり、かつ私の中にもあることを知るに至るからだ。』
はい。真理を体得した賢者を礼拝し、仕えて、真理を学びなさいと。そしてそれによって無上の叡智を得ると。そして君は再び迷妄の中に陥らないと。その悟った境地の一つの表現としてここに書いてあるのが、「全宇宙の一切が君の真我の中にあり、かつ私の中にもある」と。
これはここだけ見ると、ただのかっこいい詩的表現だけど、これはわれわれが実際に悟らなければいけないことだね。こういう経験をちょっとはしたことある人がいるかもしれない。私は昔、何度かこういう経験をしたことがあります。瞑想してて、自分の中に全宇宙が入ってるんです――と同時に、自分が全宇宙の、何ていうかな、原子の一つなんです(笑)。ここでいう全宇宙っていうのは、神と言ってもいいけども。ちょっと言葉上は矛盾があるんだけど、全宇宙のあらゆるものの集積が自分であると同時に、その一部が自分だ――という、その状態になったことがあって。「おお、そうか」と(笑)、思ったことがあったけども。まあ、そういった感じで、どんどんどんどん瞑想を深めていく必要があるね。ただ、こういうものなんだっていうのをここで学ぶのはメリットがありますね。