Mとラーメーシュ・チャンドラ・サルカール(1)
Mとラーメーシュ・チャンドラ・サルカール
1919年2月2日(日)PM5:30 モルトン・スクールにて
私は友人バナビハリと共に、Mのもとを訪ねた。
彼はそのとき、ベッドに寄りかかっておられた。
彼は私たちに座るようにおっしゃり、そして小さな声で歌を歌われた。
「仕事は何をしているのかな?」
彼は私にこう尋ねられた。
私は答えた。
「学校を辞めたいです。」
M「どうしてだね?」
私「問題がたくさんあって、平穏ではないのです。」
M「まあまあ、それはあたりまえではないかね。肉体がある限りは、不安と心配ごとはつきものだよ。」
私「私には、あなたの祝福が必要です。」
M「心から神に祈りなさい。彼は必ず聞いてくださるから。」
Mは私に氷砂糖のプラサードをくださり、さらにこうおっしゃった。
「われわれはなぜ苦しむのかね?
この世は夢のようであると悟るためだ。
神はわれわれの魂を成長させるために、われわれの心に欲望と怒りなどをお置きになられた。
腕の良い船頭は、嵐から船を救うことができる。
いくらかの船頭は、高潮に遭うと喜ぶであろう。彼らは『見ろ! われわれはあの波を切り抜けて、生還したのだ!』などと自慢するよ。
弱い者は、船に座ったまま泣き叫ぶだろう。
ウミツバメという名前の鳥がいてね。海岸にいる動物たちは、海に嵐が来ているのを知ると、恐れて森へ隠れるのだが、ウミツバメは崖の割れ目から出てきて、歓喜しながら嵐に向かって飛んでくのだそうだ。(M、腕を広げて見せる)
同様に、われわれは皆、人生の中で困難を経験しなければならない。それには勇気と努力が必要だ。
幸運の女神ラクシュミーは、勇敢で熱心な人々に恩寵を与える。臆病者は運によって恩寵が与えられると言う。
努力は、無限の力の中の小部分に過ぎない。
自分に強さがないと思ったら、本部――すならち神に問い合わせてみておくれ。
神がすべてを為しておられる。
彼は蛇として噛むし、医者として治療をする。
彼はマーヤーで人間を惑わすにもかかわらず、グルとして彼らの意識を目覚めさせる。
彼のリーラー(遊戯)を理解することは不可能なのだよ。」
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