解説・アーナンダマイー・マーの教え(4)「永遠のものを」
◎永遠のものを
【本文】
三.世事のことよりも永遠のものを思い、心を平静にしておいてください。
絶えず強い献身の心を持って、彼の御姿、そしてギーターで明らかにされる彼の教えと彼の栄光を、思念してください。
「世事のことよりも永遠のものを思い」。はい、ここでいう永遠のものっていうのは、例えばクリシュナでもシヴァでもいいけど、そういった絶対なる神。あるいは、自分自身の本質である真我。あるいは、神の僕として自分が今菩薩として生きているんだっていう思いとかね。そういったことだね。そういったことに心を常に向けましょうと。
で、世事のものっていうのは、日々生じるさまざまな問題ね。もちろんわれわれは、この世の中のさまざまな問題を解決していかなきゃいけない。それはもちろんやらなきゃいけないんだけど、その狭い世界に心をとらわれてしまってはいけない。つまり、常に心は絶対なるものに置いておきながら、まるで、まさにゲームのように、この世のものをこなしていかなきゃいけないんだね。
で、われわれはここもすぐにとらわれてしまう。その小さな世界にね。で、小さな世界にとらわれて、一体何のために生きてるんだか分かんなくなってしまう。だからこれも、心にいつも置いておかなきゃいけない。
はい、そして、「絶えず強い献身の心を持って、彼の御姿、そしてギーターで明らかにされる彼の教えと彼の栄光」――ここでいう彼ってのは至高者のことだけど、つまりここは具体的にいうと、日々『バガヴァッド・ギーター』とかを読んで、で、具体的に至高者とは一体何なのか。至高者とは一体どういう性質を持ち、どういう教えを説いているのかをしっかり学んでね、それを日々考えましょうと。で、それにいつも心を没頭させましょうと。で、日々やらなきゃいけない世事のことはもちろんやらなきゃいけないんだが、そっちの方に心が没頭してはいけないということだね。
-
前の記事
仏教修行者の基礎(3)「ニルヴァーナに至れない者の相」 -
次の記事
11 ガーヤトリー・マントラ