「経験」②
☆本行
◎第一のプロセス――歓喜
本行は、『純粋な認識』を主題とします。
瞑想によって心の本性を経験することで、歓喜に満ちた、輝きと合一感を経験します。
どんな概念も及ばない透明な光輝、純粋な認識として、それは自然さと一体感とを伴って生じます。
上に示したような前行にあなたが励み続けると、最初に『純粋な歓喜』との遭遇があります。
まず、四つのチャクラを貫く、体の真ん中にある三本の気道をイメージしてください。
右の気道は赤で、左の気道は白、中心の気道は濃い青です。
中心の気道の上端は頭頂、その下端は丹田へと及びます。
左右の気道の上端は鼻の穴につながり、下端は丹田で中央気道に挿入されています。
中心の気道の中の臍の下に、ア字が見られます。
燃え盛るア字の炎によって、頭頂部のハム字から甘露が流れ落ちます。
この甘露は、四つのチャクラと全身を、歓喜とともに満たしていきます。
この歓喜の感覚が全身に行き渡る時、ハム字から絶え間なく流れ出した甘露は、心臓にあるヴァム字に流れ落ちます。これは実際に歓喜の経験が生じるまで修養し続ける必要があります。
そしてそのヴァム字をより小さく、精妙にしていき、
最終的には、アもハムもヴァムも超越した、概念を超えた感覚に落ち着くでしょう。
このようにして心を制した時、「歓喜による内面の寂静」が生じます。
この後、心は、今まで考えたり話したりしたどんなことも及ばないレベルに達します。
透明な空にも似たこの領域は、
習慣的な思考からも、修習された教えからも解放され、自由に生起します。
この領域は「透明な輝き」であり、「完全」であり、
「純粋な歓喜」であり、「解放性」であり、「完璧」です。
その意義は、その明晰さにおいて、通常の概念的思考によって理解・説明することはできません。
あなたがこの状態に慣れ親しんだならば、
続いて、あなたは次の四つの経験をするでしょう。
①あなたはまず、心にあらわれるすべての事が、歓喜の中に生じると感じるようになるでしょう。
②夜となく昼となく、あなたはこの歓喜から切り離されることはできなくなります。
③愛着や嫌悪のような苦脳があなたを動揺させることはなくなります。
④言葉とその意味を一致させる識別智が生まれます。
これをさらに修習し続けることによって、この領域はあなたの心にまるで太陽が昇るように生じます。
さまざまな高度なヴィジョンや、高度な認識力のような測り難い能力が生じます。
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